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横浜ベイ、捕手やベテラン流出で来季も苦戦?過ち繰り返すフロント 狡猾な巨人の選手補強

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金城龍彦(「Wikipedia」より/ぽこ太郎)
 プロ野球界はオフに入り、各球団とも来季への補強の動きが活発化している。2年連続最下位に終わった東京ヤクルトスワローズは、フリーエージェント(FA)で千葉ロッテマリーンズのエース・成瀬善久、北海道日本ハムファイターズのキャプテン・大引啓次を獲得した。そのヤクルトからは、ベテラン捕手・相川亮二が読売ジャイアンツ(巨人)へ移籍し、さらに巨人は横浜DeNAベイスターズから2000年の首位打者である金城龍彦も獲得している。

 巨人はかつて落合博満、広沢克実、清原和博、江藤智と大砲ばかりを集めていた時代があったが、その頃と違い、30代後半のレギュラーではない選手に手を出した理由は何か。スポーツライターは次のように推測する。

「今年の巨人はDeNAに負け越し、ヤクルトには13勝11敗と2つしか勝ち越せませんでした。昨年はDeNAから13、ヤクルトから5の貯金をしていたが、その下位2チームから勝ち星を稼げなかったことが、優勝したものの苦戦した原因となりました。そこで、ヤクルトやDeNAのチーム事情をよく知るベテランを獲得し、サインプレーや采配の特徴を入手しようとしているのです。ヤクルトは監督こそ交代しましたが、相川は捕手ですから投手の細かい心理から打者の弱点まで把握しているはずです。同一リーグに捕手を流出させることは、非常に危険を伴うのです」

 実際、昨年オフにFAの人的補償で、DeNAは阪神タイガースへ正捕手・鶴岡一成を流出させてしまった結果、昨年14勝10敗と勝ち越した阪神に今年は8勝16敗と大きく負け越した。さらに昨年13勝11敗だった中日ドラゴンズに波留敏夫とデニー友利という2人のコーチを流出させ、今年は9勝14敗とひっくり返されてしまっている。阪神、中日と昨年並みに戦えていれば、クライマックスシリーズ進出もあり得たのである。

「それだけが原因ではありませんが、間違いなく影響はあります。特に、鶴岡の移籍は本当に痛かったはずです。それにもかかわらず、DeNAは今年も金城を巨人へ流出させてしまいました。ベテラン軽視の悪しき姿勢は、TBSが経営していた時代から変わりませんが、昨年鶴岡で痛い目を見ているのに、また同じようなことをするとは、理解に苦しみます。

 さらに主砲トニ・ブランコも解雇しました。確かにブランコは今年、3度も戦線離脱をしましたが、昨年の2冠王であり、相手にとって脅威であることに変わりはありません。それこそ、フロントがうまくやる気を操れるような契約にすれば、来年も昨年並みに働けるはずです。ブランコの代わりを務められる外国人は、そうは獲得できないです。巨人のロペスを狙っているそうですが、ブランコと比べると迫力不足の感は否めません。同一リーグの巨人から獲ることは、チームにプラスになることも多いですが、日本人のベテランと外国人選手では、相手チームの事情を入手するという点では大きな差があるでしょう」(同)

 優勝した巨人と5位のDeNA。この差は、フロントの戦略にもあるようだ。
(文=編集部)