NEW

Jリーグは死に体か…金なし、実力なし、人気なし 視聴率も獲れず、広がる無関心

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「Jリーグ 公式サイト」より
 今年のサッカーは、日本プロサッカーリーグ1部(J1)に所属するガンバ大阪がリーグ戦、Jリーグヤマザキナビスコカップ(ナビスコ杯)、天皇杯の3冠を獲得して幕を閉じた。今季2部(J2)から昇格したばかりのガンバの躍進は見事というほかない。一方で、「昇格即3冠」はJ1とJ2の実力差が小さくなっているという証拠でもある。この現実は喜ぶべきことなのだろうか。

 スポーツライターは、その原因を次のように分析する。

「全体的なレベルが高くなった上で、J1とJ2が拮抗しているとはいえません。以前であれば、J2から昇格したチームはリーグ戦の順位で中位に入れば御の字でした。いくらガンバが力のあるチームとはいえ、昇格即優勝どころか3冠を手に入れたのはJ1のレベルが下がっている証拠です。Jリーグ各クラブの実力が落ちていることは、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の結果を見れば一目瞭然です」

 クラブのアジアNo.1を決めるACLで日本勢は、2007年に浦和レッドダイヤモンズ、08年にガンバと2年連続で優勝を果たしたが、以降は低迷が続いている。今年のACLも、横浜F・マリノスはグループリーグで敗退。サンフレッチェ広島、セレッソ大阪、川崎フロンターレはベスト16に終わった。日本からは毎年4チームが出場しているが、直近6年のベスト4進出確率は1割にも満たない。09年の名古屋グランパスエイト、13年の柏レイソルの2チームだけだ。ベスト8への進出も、わずか1割6分7厘と惨敗している。

「原因はいくつかあります。08年秋のリーマンショック以降、親会社やスポンサーなどが以前ほどチームにお金をかけられなくなり、獲得する助っ人外国人の質も下がりました。わかりやすいデータとしては、得点王ランキングの上位に名を連ねる外国人が目に見えて減りました。また、日本人の優秀な選手はすぐに海外に飛び出し、Jリーグで実績を積む前に日本を去るケースもかなり多くなっています。そのため、Jリーグ自体のレベルがどんどん下がっているのです。11年の柏レイソルもJ1昇格即優勝を果たしており、ここ数年にわたってJリーグのダンゴ状態は続いており、今年のガンバの3冠達成にもつながっているといえます」(同)

 日本がACLで勝てなくなった09年以降、Jリーグの得点王は6年間で延べ5人、日本人選手が獲得している(10年は前田遼一とケネディの2人受賞)。今年の外国人得点トップは、14ゴールを挙げたヴィッセル神戸のマルキーニョスで、38歳のベテランだ。08年までの6年間は、外国人が得点王を独占していただけに、隔世の感がある。

「各チームのPR活動などが奏功し熱心なサポーターが付いているため、Jリーグの観客動員は減っていない。しかし、一見(いちげん)客がリピーターになるほどの魅力があるかというと、疑問を持たざるを得ない。実際、フジテレビ系が中継したナビスコ杯決勝のサンフレッチェ対ガンバの視聴率は3.6%(ビデオリサーチ調べ。関東地区)と、まるで数字を獲れていない」

 Jリーグが話題になる機会は、リーグ戦の優勝決定前後のみ。リーグ全体のレベルアップがなければ、このまま先細りとなりかねない。
(文=編集部)