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「コーヒー1杯入れたことがなかった」 想定外の困難を抱える男性介護者

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健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレスより】

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同居の主たる介護者の続柄別年次推移

 妻や老親を介護する夫や息子たちが増えている。たまの休日に妻や嫁のサポートをするサブの介護者ではなく、誰も代わってくれる人がいないというようなメインの介護者だ。そういった男性介護者の数はすでに130万人に及んでおり、主たる介護者の3分の1を占めている。

 身内の介護をしている男性は、ある日突然、自分が介護をせざるを得なくなったという場合が意外と多い。まったく予定外の出来事であり、それまで「コーヒー1杯入れたことがなかった」のに、炊事、洗濯、掃除、ゴミ出し、買い物、預金管理、役所への届け、そして実際の介護などなど、一切を引き受けなければならない状況になる。「通帳をどこにしまってあるかわからない、見つかったけど暗証番号がわからない」などということは珍しくなく、毎日、右往左往している男性の姿が垣間見える。

 ちなみに、この問題で少し優位に立っているのは、単身赴任経験者だ。一通りの家事のスキルを持っているので、いざとなってもあわてずに対処ができるのだという。
 

否応なしでメインの介護者に

 男性介護者の3人に2人は60歳以上で、3人に1人は40〜50代の働き盛りの世代だ。前者では老老介護による介護疲れや共倒れが懸念され、後者では介護による離職や家計破綻に不安が広がっている。

 料理ができずに、ヘルパー訪問の日以外はコンビニ弁当で済ませる人、NHKの料理番組で料理を覚えた人、7種のメニューで1週間のローテーションを組んでいる人など、やはり毎日のことだけに、食事の準備に苦労している人が多い。実際に介護疲れで奥さんともども入院した人もいた。介護により心を病んでしまった人もいた。