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これ以上、悲劇を繰り返させたくない! 家族による介護殺人

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健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレスより】

 現在、代わってくれる人のいないメインの介護者の3分の1は男性だ。ある日突然、家族が倒れ、今日から否応なく介護が始まるということは、決して珍しい例ではない。はじめての介護は何から手を付けたらいいのかわからない上、炊事や洗濯、買い物、ゴミ出しなど慣れない家事がのしかかる。さらに、仕事との両立は非常に難題だろう。さまざまな問題を抱える男性介護で、これまで何度か辛い事件が起こってきた。

 2006年、86歳の認知症の母親を介護していた54歳の息子が、介護疲れによって母親を手にかけてしまった。休職しながら介護を続けてきたものの、失職。経済的に困窮したが、失業給付金などを理由に生活保護は認められなかった。介護と両立できる仕事はなかなか見つからず、そのうち失業給付金も終了してしまった。アパートの家賃や母親のデイケアの料金も払えなくなり、心中を決意したという。「最後の親孝行」のつもりで母を車椅子に乗せて京都を観光し、桂川河川敷で犯行に及んだ。

「もう生きられへん。ここで終わりやで」「そうか、あかんか」「すまんな」「一緒やで○○。○○はわしの子や」という会話が交わされた後、母親の首を絞めて殺害。自分も包丁で首を切り自殺を図ったものの、死に切れなかった。この会話に、京都地裁が泣いたという。