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鈴木貴博「経済を読む“目玉”」第25回

円安進行で恐怖の貧しさ到来 物価や住宅高騰、輸入食品ばかり、外資乗っ取りで財産流出

文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役
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 投資用に購入してとりあえず寝かしてあるそのような空室マンションが都心に増える一方で、住むためのマンションはどんどん都心から遠くなる。われわれの世代が80年代に体験したそのような時代が、またやってくるのだ。

 そしてその頃との大きな違いは、もはや若者にバブルの頃のような安定した正社員になるという未来の選択肢が与えられないことだろう。たとえ日本企業に正社員として就職したつもりでも、気がつくと株主はアジア資本、上司も本国から派遣されてきた外国人などということになりかねない。憂さを晴らそうと居酒屋に繰り出しても、口に入るのは外国産の食材ばかりということになる。

 つまり円安が進み、半額ニッポンが到来することは、われわれ国民が一段階貧しい国家へと転落するということなのである。
(文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役)

鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役

鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役

事業戦略コンサルタント。百年コンサルティング代表取締役。1986年、ボストンコンサルティンググループ入社。持ち前の分析力と洞察力を武器に、企業間の複雑な競争原理を解明する専門家として13年にわたり活躍。伝説のコンサルタントと呼ばれる。ネットイヤーグループ(東証マザーズ上場)の起業に参画後、03年に独立し、百年コンサルティングを創業。以来、最も創造的でかつ「がつん!」とインパクトのある事業戦略作りができるアドバイザーとして大企業からの注文が途絶えたことがない。主な著書に『日本経済復活の書』『日本経済予言の書』(PHP研究所)、『戦略思考トレーニング』シリーズ(日本経済新聞出版社)、『仕事消滅』(講談社)などがある。
百年コンサルティング 代表 鈴木貴博公式ページ

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