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DeNA、業績低迷で南場元社長のトップ復帰観測広がる 楽天・三木谷との激突再燃か

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ディー・エヌ・エーが入居する渋谷ヒカリエ(「Wikipedia」より/Momotarou2012)
 プロ野球の横浜DeNAベイスターズは1月16日、春田真取締役オーナーが退き、ディー・ エヌ・エー取締役で創業者の南場智子氏が新オーナーに就任すると発表した。今年80周年を迎える日本のプロ野球界で、初の女性オーナー誕生となる。横浜市で記者会見した南場氏は、「球団をグループ内に取得して3年。実りあるシーズンを経験してきた。より強く、楽しく、ファンに喜んでもらえる球団にしたい」と抱負を語った。オーナーが交代するのは、春田氏が6月にディー・ エヌ・エー取締役を退任する予定であるためで、シーズン前に交代に踏み切った。

 パ・リーグ関係者の間では、「東北楽天ゴールデンイーグルスのオーナーで楽天会長兼社長の三木谷浩史氏と南場氏は、オーナー会議で激突するのではないか」ともいわれている。両者の確執の根は深い。TBSホールディングスが現ベイスターズの前身・横浜ベイスターズを交流サイト「モバゲー」を運営するディー・ エヌ・エーに売却することをめぐり、1人猛反対したのが三木谷氏だった。「プロ野球の名前を使い、子供たちに課金システムがあるモバイルゲームをプロモーションしていいのか。(モバゲーをめぐっては)被害者も出ている」と指摘、ディー・ エヌ・エーのプロ野球参入に断固反対を表明した。だが、11年12月1日に開かれたオーナー会議で、三木谷氏の主張は他のオーナーの賛同が得られず、ディー・ エヌ・エーのプロ野球参入が承認された経緯がある。

 参入反対の動機について三木谷氏は「自分の正義感」と説明していたが、あまりに執拗な反対ぶりに、さまざまな説がささやかれた。

 1つはグリーへの肩入れ説である。グリーの創業者、田中良和氏は楽天の出身で、グリーが株式会社化する際には楽天が出資した。田中氏は三木谷氏から「気合と根性」を叩き込まれて起業。三木谷人脈の1人だ。

 一方、南場氏は1986年に津田塾大学卒業後、外資系コンサルティング会社マッキンゼー&カンパニーを経て、90年米ハーバード大学でMBA(経営学修士)を取得。3つ年下の三木谷氏は93年に同大学でMBAを取得。先輩・後輩の間柄で、関係はこれまでは良好とされてきた。

「週刊朝日」(11年11月11日号)は「ある事業を巡って反目し、今は口もきかない」と報じている。この記事では「ある事業」がなんなのかは書かれていないが、ゲーム事業を指しているとみられている。