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違法営業で中毒者を生み出し続ける“闇スロ”の惨状と現状

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「Thinkstock」より

 1日で100万円勝ちも可能な爆裂4号機が規制のためにパチスロホールから姿を消してから約10年の時が経った。

 現在、パチンコ、パチスロホールに設置されている5号機は先代の4号機と比べると、射幸心を煽らないようにかなりギャンブル性が抑えられており、勝利するためには相当の時間を要する仕様となっている。

「最近は5000枚オーバー、要は10万円勝ちを狙える機種もチョコチョコとは出ていますが、4号機の爆発力と比べると雲泥の差ですね。ある一定の条件を満たすと推し順ナビが発動するAT機能を例に出しても、4号機は3枚がけの1回のゲームで15枚の払い戻しも可能でしたが、現行の機種では多くても純増1.5枚程度。1回のビッグボーナスも4号機の大量獲得機種では最大711枚をゲットできましたが、5号機はその半分以下。さらに、成立したボーナスをためて一気にメダルを吐き出すストック機能はいまだにNGなので、瞬発力の差は歴然です。どんなにボーナス確率の高い高設定台に座っても、メダルはわずかずつしか増えないので、勝つのにもとにかく時間がかかる。時間がもったいないし、大勝ちといっても丸一日打って7~8万円程度しか狙えないので、正直言うとプライベートではパチンコを打っています」とは某パチスロ雑誌編集者。

 こうした実情もあり、多くのパチスロファンがホールから姿を消したり、パチンコファンに転向し、全国の多くのパチスロ専門店が閉店の憂き目に合っているという。4号機時代にはスロットだけで生活するスロプロも数多く存在したが、今となっては絶滅危惧種となっているのだ。

 そうした中、全国の繁華街では正規のパチンコ、パチスロホールとは別に法の目をかいくぐり、違法営業でかつてのパチスロファンをトリコにしているのが闇スロだ。

 違法カジノの一種でもある闇スロでは、いまだに風営法で規制されてホールから姿を返した爆裂4号機が平然と設置されているという。

「万枚オーバーも余裕で狙える『アラジンA』や『吉宗』、『獣王』、『大花火』、『北斗の拳』などが打てるうえ、通常1枚20円のメダルの換金率も倍の40円だったり、中には100円なんて店もあって、まさに鉄火場となっています。店の多くは摘発を避けて雑居ビルの一室でひっそりと営業しており、看板も出ていないので気軽には入れませんが、とにかくリピーターが多いのが特徴です。大抵の客ははじめ口コミや知人に連れられて行くのですが、他の闇カジノとは異なり、単なるギャンブル好きというよりも、パチスロ好きという資質もあるので、勝ち負けだけでなく、かつての名機を打てるという感動もあり、そのぶんハマッてしまうんですよね」某パチスロライター。

 さらに、こう続ける。

「こうした情報が外部になかなか漏れず、ひそかに隆盛を極めている背景には、客たちも違法と分かっていながら自分たちにとっての“聖域”を守ろうという気持ちが働いているんだと思います。他の闇カジノなら、大負けした客がすぐに警察に通報したりして、店も長続きしませんから。そのあたりも闇スロがなかなか摘発されず、中毒者を生み出し続けている理由だと思います」

 当然のことながら闇スロは法に触れる違法店であり、客の中には人生を棒に振る者も少なくないだけに対策が待たれる。だがその一方で、闇スロブームはいわば過剰な規制による“負の産物”という声もあるだけに、かつてのパチスロブームの栄華を知る一パチスロファンとしては、単なる違法店の摘発だけでなく、それと同時に正規のホールに設置できるパチスロ機の規制緩和など、業界全体の抜本的な改革にも期待したいところである。

(サイゾーpremium編集部)