NEW

Wi-Fi、衝撃の超高速&定額使い放題サービスは買いか?やっかいな通信制御問題は?

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
UQコミュニケーションズは端末ごとに2つの異なる技術を用い、下り最大220Mbpsの高速通信を実現するWi-Fiルーターを発表した

 UQコミュニケーションズは1月15日、通信速度を下り最大220Mbpsに対応させたWiMAX 2+対応Wi-Fiルーター2機種を発表すると共に、データ通信量の上限が無制限となる新料金プラン「UQ Flatツープラス ギガ放題」を発表した。同社の大きな特徴となっている「使い放題」をWiMAX 2+でも維持することを正式に表明したが、一方で別の制限が悩みの種となりつつある。

●機種ごとに異なる技術を用いて高速化を実現


 LTEなど高速通信の広まりによって、最近ではモバイル端末でも下り最大100Mbps以上の速度を実現するサービスが増えている。そうしたモバイルにおける高速通信の先駆けのひとつとなったのが、2009年にサービスを開始したUQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」である。3Gでも通信速度が下り最大10Mbps未満であることが一般的だった当時、下り最大40Mbpsの通信速度を実現できるWiMAX方式を導入したUQ WiMAXは大きな注目を集め、モバイルにおける高速データ通信の分野を切り開く立役者となった。

 その後、同社は13年に20MHz分の新しい周波数帯の割り当てを受け、新たにWiMAX 2+方式を用いた下り最大110Mbpsの高速通信サービスの提供を開始した。そして、去る1月15日にはWiMAX 2+で下り最大220Mbpsと、従来の倍の通信速度を実現するWi-Fiルーター2機種の発売を発表したのだ。

 だが、今回の高速化は従来と違い、機種によって異なる技術を用いて高速化を実現している。ひとつは、昨年auが通信速度の高速化に用いた、2つの伝送波を束ねることで高速化を実現する「キャリアアグリゲーション」という技術だ。

 UQコミュニケーションズは現在、所有する50MHz幅の周波数帯域をWiMAXに30MHz幅、WiMAX 2+に20MHz幅割り当てているが、これを整理してWiMAXの20MHz幅分をWiMAX 2+に割り当て直し、20MHz幅を2波用いたキャリアアグリゲーションによって、倍速化を実現するのである。

 そしてもうひとつの方法は、「4×4 MIMO」という技術だ。MIMOとは、基地局と端末にそれぞれ複数のアンテナを搭載し、それらを同時に用いて電波を受信することで高速化を実現するものであり、WiMAX 2+ではこれまでアンテナを2本ずつ用いた「2×2 MIMO」を採用してきた。これを倍の4本ずつにすることで、通信速度を倍速化するわけだ。

 キャリアアグリゲーションはすでに実績があるため、端末側の実装は比較的容易だ。しかし、帯域幅の整理が必要であるなど基地局側の準備が必要なため、エリアの拡大に時間がかかる。一方の4×4 MIMOは、すでに基地局側の準備を整えていることから全国一斉にエリア展開できるが、小さい端末にアンテナの本数を増やす必要があるため、端末側の実装が難しい。

 そういった背景を踏まえて、今回は各技術に対応した端末を別個に提供する形となったようだ。だが、今後は双方の技術を合わせることで、下り最大440Mbpsの通信速度実現を目指すという。さらに、東京オリンピックが開催される20年までに1Gbpsの通信速度を目指す構えだ。

●通信量上限なしの「UQ Flatツープラス ギガ放題」を提供


 また、UQコミュニケーションズは今回の新製品投入に合わせて新しい料金プラン「UQ Flatツープラス ギガ放題」の導入も発表している。この新料金プランは、同社の今後の方向性を示す上で重要な意味を持つ。

 実は、同社はこれまでWiMAX 2+の料金に関して試行錯誤の段階にあった。競合他社が通信量上限を設ける中、同社がサービス開始時より提供してユーザーからも高い支持を得ている、データ通信量の上限を定めない「使い放題」を継続するか否かという問題があったからだ。