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巨人戦、今年の全国中継たった7試合…日テレの視聴率競争の足を引っ張るお荷物

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巨人の放送予定(「読売ジャイアンツ 公式サイト」より)
 日本テレビは、読売ジャイアンツ(巨人)の試合中継が邪魔なようだ。1月29日、日テレは今年の巨人軍主催試合の中継数を発表した。地上波では、昨年より1試合少ない19試合(ナイター5試合、デーゲーム14試合)を放送する。10月の消化試合を除いて、毎試合中継していた時代が嘘のような扱いである。日テレ関係者が話す。

「クライマックスシリーズや日本シリーズ以外では、もはや巨人戦は視聴率2ケタを望めない状況です。去年は開幕戦でさえ、10%に乗せるのが精いっぱいでした。日テレは視聴率好調ですから、わざわざ他の番組を潰して巨人戦を中継する意味がありません。むしろマイナスになるわけです。例えば、昨年の日米野球は中継した4試合平均が7.7%で、その週はゴールデン、プライム帯で週間視聴率1位になれませんでした。明らかに野球が足を引っ張っていました。確かに、日テレは何十年も巨人に助けられてきました。1980年代、フジテレビとTBSが首位争いをしていましたが、巨人戦中継のある日は日テレが圧倒的に強かったものです。その恩恵を忘れたわけではないですが、さすがに今の状態では厳しいです」

 他局と合わせても、昨年のレギュラーシーズンで巨人戦の視聴率が2ケタに乗ったのは、開幕戦の1試合だけだった。

「地上波では19試合だけですが、BS日テレでは60試合放送します。『BSで十分』というのが、上層部の考え方です。うまい具合に、『今はBSも普及しましたから』という言い訳が通じる時代になったともいえます」(同)

 実際、4月末にはアナログ放送も完全終了するため、ますますBSの重要度が増すのは間違いない。テレビ局関係者が話す。

「4月から、BSでも視聴率が公表され始めます。地上波のように毎日ではないとはいえ、今年のテレビ界で一番の大きな変化といえます」

 これまでBSには「接触率」という判断基準があり、「その日のその時間に何を見たか」を記入する日記式だった。巨人戦の接触率は高かったが、機械式の視聴率に変わるとどうなるだろうか。

「接触率との乖離は、あまりないと思います。しかし、機械式に変わることで、これまでBSになかった視聴率競争が始まるはずです。他局が裏番組に力を入れてくれば、巨人戦の数字もどうなるかわかりません。もし悪い状態が続けば、いずれ巨人戦が有料放送でしか見られなくなるような時代が来るかもしれません。まだまだ先のことになるとは思いますが……」(同)

 そもそも巨人にとって地上波での放送は、ファンの間口を広げることが重要な目的のはずだ。それがナイター5試合では厳しいだろう。しかも、中継する全19試合中、全国ネットはたったの7試合。昔なら10日で消化する数だ。いわば、巨人はもう全国区の人気ではなく、関東ローカルの球団になってしまったのかもしれない。
(文=編集部)