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大学病院は危険?死亡事故多発、流れ作業の診察、新薬実験…自分を守る3つのポイント

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「Thinkstock」より
 群馬大学医学部附属病院で、2011~14年に同一医師が執刀した腹腔鏡下手術を受けた患者約100人のうち、少なくとも8人が術後2週間~100日以内に死亡していたことが明らかになった。この死亡事故は、なぜ発生したのだろうか?

 岩手県一関市の医師・菅原由香子氏は、同病院にはいくつかの問題点があると指摘している。

 腹腔鏡下手術は傷が小さくて済むため、術後の回復が早く、患者にとって負担が少ないが、その一方でリスクも多く、医師には高度な技術が必要とされている。

「群馬大学病院の事故は、すべて同じ医師が執刀していたことから、まず同医師の技量に疑問があります。また、同病院の内規では、事前に臨床試験審査委員会の審査を受けることとされていますが、同医師は審査の申請をしていなかったことが明らかになっています。つまり、手術の管理にも問題があると考えられます」(菅原氏)

 報道によると、60~80代の男性患者5人、女性患者3人が術後の容体悪化で死亡した。腹腔鏡下手術の中でも、特に高度な技術を要する肝臓の区域切除などの手術によって事故が起きている。群馬大学の発表では、6人の患者は術後に容体が悪化して集中治療室(ICU)に移されたという。

「術後に容体が悪化したことから、深刻な状態に陥ったと予想できます。おそらく肝機能不全を発症していたのでしょう。区域切除は、切除する肝臓部位が大きい手術です。肝臓は生命維持をつかさどる重要な臓器ですから、より慎重な執刀が求められます。患者が手術に耐えられるかなど、綿密なシミュレーションを行わなければなりません」(同)

 シミュレーションに基づき、危険と判断すれば無理に手術は行わないだろう。執刀医は、危険がないと判断したのか、それともそもそもシミュレーションを行っていなかったのか、その判断についても検証を行う必要がある。また、事故が起きた時点で病院は速やかに事実を公表して事故調査委員会を設置すべきだったが、昨年11月時点までそれは行われていなかった。

●患者側が受診の際に留意すべきポイント


 大学病院をはじめ、病床数の多い総合病院は患者も多く、医師の対応は流れ作業になりがちだ。手を抜いているという意味ではなく、そうでなければ全員の診療をすることができない現実がある。現在の日本では紹介状がなくても受診可能なため、いきなり総合病院に足を運ぶ患者も多い。日本でも欧米諸国同様に紹介状がなければ総合病院で受診できないようにする法案が国会で検討されているので、いずれ法制化されるだろう。しかし、法整備を待つまでもなく、重篤な症状でない限り総合病院での受診をなるべく控えるよう一人ひとりが心がけなければならない。

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