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サッカー協会・大仁会長、辞任発言の矛盾 後任監督は決定済み?ファンから怒りの声も

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JFAハウス(「Wikipedia」より/Koh-etsu)
 日本サッカー協会は2月3日、日本代表監督のハビエル・アギーレ氏との契約解除を発表した。アギーレ氏は、スペインリーグ・サラゴサの監督を務めていた2011年に、同チームの1部残留を懸けたレバンテ戦で八百長に関わった疑いをもたれ、検察が告訴していた。今回、スペインの裁判所が告訴を受理したため、解任に至った。この件に関して同協会の大仁邦弥会長や原博実専務理事をはじめとしたトップ陣に任命責任が問われ、辞任を求める動きが強まっている。大仁会長も、報道陣に対し辞任の覚悟があると述べるなど、今後の自身たちへの処分を検討することを明らかにした。しかし、この発言には大きな矛盾があるとして、サッカーファンの間で話題になっている。

「大仁会長は、自分たちへの処分を検討していると発表しながら、『今後は、もっとよく調べて監督を探したい』『3月の試合(チュニジア戦)には間に合わせたい』と、後任者を選定することを示唆しています。すでに次の仕事をしながら、自分たちへの処分を検討するというのは、腑に落ちません」(スポーツライター)

 大仁会長は否定しているが、アギーレ氏の黒い噂は就任当時からファンの間でも囁かれていた。それでも強行し、失敗してしまった。責任はとてつもなく重い。他の業界と比較しても、辞任は免れないとの見方が一般的だが、日本サッカーはどうなるのだろうか。

「実際に辞任をするかどうかは不明です。しかし、アジアカップ敗退が決まった直後の1月23日に、アギーレ氏の監督続投を大仁会長は明言しました。この発言を覆したのは後任探しにめどが立ったからとみられており、もし今辞任した場合でも、新監督は実質上、大仁会長ら現在の協会トップが選んだ人物になります。つまり大仁会長が辞任しても、なんの意味もないのです。もちろんファンもそんな矛盾には気付いていますから『後任探しを今すぐリセットして、さっさと辞めてくれ』『サッカー協会に大刷新を』という声が上がっています。はっきり言って、もう協会は手の施しようのない状態です」(同)

 アギーレ氏の監督としての手腕は、誰もが認めるところだ。今回の解任は、その手腕と八百長疑惑の危うさを天秤にかけて、それでも強行したことに端を発している。一番迷惑を被ったのは、選手たちにほかならない。なんにせよ、日本サッカー協会には、選手たちがプレーに専念できるような環境を一刻も早くつくり上げてほしいものだ。
(文=沢野奈津夫)