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ふんどし女子、なぜ急増?もう普通の下着に戻れない?健康によく、多様なアイテムも

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おしゃれなふんどし“しゃれふん”(「日本ふんどし協会 公式サイト」より)
 チョコレートが定番だったバレンタイン商戦に、新たな風が吹き始めている。ライバルとして名乗りを上げたのは、なんと「ふんどし」だ。古来、日本に伝わる下着であり、一見するとオシャレとは程遠いイメージのあのアイテムだ。ところが今、バレンタインにふんどしを購入する女子が増えているという。

 ブームを仕掛けたのは「日本ふんどし協会」。2月14日を“ふんどしの日”と制定し、バレンタインデーの贈り物として推奨している。期間限定(1月28日~2月17日)でフェアを開催中の小田急百貨店新宿店には、従来のイメージを覆すオシャレな「SHAREFUN(しゃれふん)」を筆頭に、11ブランドのふんどしが所狭しと並んでいる。カラフルなもの、可愛らしい模様のもの、ユーモラスなデザインのもの、セクシーなものなど、メンズ、レディースともに多様なアイテムが用意されている。値段も2000円前後~と、リーズナブルだ。店舗には20~30代の女性が続々と来店し、スタッフにお勧めのアイテムを聞いたり、着け方を教わったりと、終始賑わいを見せていた。

 日本ふんどし協会会長の中川ケイジ氏は、ふんどしの効用を説明しつつ、次のようにふんどしを推奨する。

「長年普通の下着を使っている人が、いきなりふんどし派に転向するのはハードルが高いかもしれませんが、夜だけでもふんどしを着用してみてはいかがでしょうか。ゴムを使っていないので、締め付けられず身体をゆっくり休めることができ、健康にもいいといわれています」

 1メートルほどの布に胴回りの紐を付けた「越中ふんどし」も、脇で結ぶ紐パンタイプの「もっこふんどし」も、慣れれば簡単に着用が可能。「一回試してもらうと、いい意味でイメージが変わると思います。きっと普通の下着に戻れなくなりますよ」と中川さんは話す。実際、バレンタインのプレゼント用とは別に自分でも購入し、気に入って愛用者になる女性も多いのだという。

 芸能界にも“フンドシスト”は多い。俳優・小説家のいとうせいこうをはじめ、アナウンサーの住吉美紀、放送作家の鈴木おさむ・お笑いタレントの大島美幸夫妻なども愛用している。また、同協会が毎年開催している、ふんどしの普及に貢献した有名人を選出する“ベストフンドシストアワード”がある。2014年は、ふんどしを締め直してがんばろうとする人を応援する、特別賞にタレントの矢口真里が選ばれ、協会がふんどしを贈ったところ、喜んで愛用しているという。

 中川氏の野望は、2020年までに国民が1人1枚ふんどしを持っている「1億2000万人総ふんどし化計画」だ。「みんなで締めれば怖くない」を合言葉に日本、さらには世界にふんどし文化を発信していく。これまで関心のなかった人も、バレンタインデー=ふんどしの日を機に、一度手に取ってみてはいかがだろうか。
(文=肥沼和之/ジャーナリスト)