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12歳アイドル、なぜ意識不明に?テレビ収録現場で相次ぐ事故、なくすことは困難?

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3B junior 公式サイト」より
 2月4日、女性アイドルグループ・3B juniorの12歳のメンバーが、BS朝日のバラエティ番組の収録中に意識を失い、救急搬送されていたことが明らかになった。3B juniorはももいろクローバーZの妹分として知られ、事故は1月28日に行われたレギュラー番組『3B juniorの星くず商事』の収録中に起きたという。

 番組内のゲームで声を変えるパーティーグッズを使用しており、同メンバーはそれを吸った直後に倒れたため、ヘリウムガスを一気に吸引したことが原因とみられている。一時は意識不明の重体だったといい、現在は回復の兆しはあるものの、意識は十分に戻っていないようだ。

 いまだに事故の詳細ははっきりしていないが、原因となったグッズには「大人用」という表示があったものの、それをスタッフが見落としたともいわれており、安全管理に疑問の声が上がっている。なにより、被害に遭ったメンバーはまだ12歳ということで、インターネット上では「ただただ心配になる」「後遺症なく元気になってほしい」といった反応が相次いでいる。

 実際、テレビの現場の安全管理はどうなっているのだろうか? 業界関係者はこう語る。

「昔と違い、今は『面白ければ、多少危なくても構わない』という考え方はほぼありません。企画の内容によっては専門家が立ち会う中で収録をしていますし、そのあたりは徹底しています。特に安全管理に神経をとがらせているのが、日本テレビです。現在、同局の好調を牽引しているのは『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』の2番組ですが、いずれも毎週のように体を張った企画が放送されています。仮にこの番組で何かあったら、日テレにとっては大打撃になってしまうからこそ、細心の注意を払っているのです。ただ、制作側がいくら気をつけていても、企画によっては出演者の体力的な問題などで脱臼や骨折といった事故が起きてしまうケースもあります。絶対に事故が起こらない体制づくりというのは、正直難しいと言わざるを得ません」

 昨年6月には、アイドルグループ・でんぱ組.incのメンバーが映画の撮影中に一酸化炭素中毒で緊急搬送されたことも話題になった。こうした事故は、確率を減らす努力はしているものの、なかなかゼロにはならないのが現実だ。しかし、だからこそ、現場の安全管理が問われるともいえそうだ。

事故が番組づくりに与える影響

 前出の関係者は、事故の影響と今後の番組づくりについて、以下のように語る。

「とにかく今できるのは、きちんと再発防止に努め、安全対策を徹底することです。被害者が出てしまうのはもちろん残念ですが、こういった事故は我々のような関係者にとっても、迷惑以外の何物でもありません。例えば、今後はまったく別の番組でヘリウムガスを使った企画が立ち上がっても、プロデューサーが『何かあったらいろいろ言われかねないから、しばらくやめておこう』と判断するようになるでしょう。現場としては、やりたいことがやれなくなってしまうので、モチベーションも下がります。ヘリウムガスなどはバラエティの歴史から見ても鉄板の笑いネタですから、しばらく自粛せざるを得ないのは痛いと思います。ただ、そういった鉄板ネタにいつまでも頼っている姿勢が、『旧態依然だ』という批判を呼ぶことも事実です。ジレンマではありますが、制約がある中でどれだけ面白い企画を打ち出せるかは、テレビマンの腕の見せどころともいえるでしょう」

 今回の事故を受けて、テレビ朝日では「救急搬送事案検証委員会」が設置され、原因の究明、再発防止策の策定、安全管理に努めることを約束している。また、3B juniorのブログは2月6日に一時休止が発表されたが、被害に遭ったメンバーは一刻も早く回復してほしいものだ。
(文=編集部)