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『ムカつくことには合理性がある~若き老害・常見陽平が吠える』

嘘だらけのサラリーマンの「功績」 東洋経済オンラインを伸ばしたのは誰か論争の幼稚さ

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「東洋経済オンライン」より
 ここ最近、ビジネス系サイト「東洋経済オンライン」を成長させた功労者は誰なのか、という論争が話題を呼んでいる。筆者はそれほどインターネットに詳しいわけではないが、この論争は「サラリーマンと功績」という文脈で読み解ける話だと思うので、本稿で考察してみたい。

 筆者は昨年11月から同サイトで『「若き老害」常見陽平がいく サラリーマンいまさら解体新書』という連載を持っている。メディア関連の人と会い、同サイトの話題になると、たいてい次の2つのことを言われる。

A:「前任の佐々木紀彦編集長(現ユーザベース執行役員 NewsPicks編集長)が辞めましたよね。あのサイト、大丈夫なのでしょうか?」
B:「佐々木編集長が辞めた後、PV(ページビュー:ユーザーに読まれたページ数)が伸びていますよね? あのサイトの作り込みもすごいです」

 どちらかというとAを言う人が多い。特に、ライターや編集者になったばかりの若い人や、あまりネット事情を知らない人に多い。一方、ベテランの編集者はBを言う。彼らは単にPVが伸びているだけでなく、サイトの内容やPVを上げるためのつくり込みを評価している。

 実際のPVとしては、佐々木氏在任時のピークが月間約5000万PVだったのだが、昨年7月に就任した山田俊浩編集長の体制になってからは右肩上がりでPVが増え、現在は1億PVの大台も見えてきている。そして最近、ついにこの件が記事になった。朝日新聞社系のサイト「withnews」が、山田編集長へのインタビューを3回にわたり掲載したのだ。

 ・2月9日付記事『東洋経済、月間1億PVの秘密 「ヒットの法則はデータが語る」・上
 ・2月10日付記事『「あんな無料サイトに書くな」 東洋経済は意識をどう変えたか・中
 ・2月11日付記事『編集部8人で「年商10億円」へ 東洋経済オンラインの稼ぎ方・下

 詳しくは上記記事を読んでいただきたいのだが、やや端折って言うならば、編集部の人数は変えず、データを駆使し、読者に読まれる内容の記事を意識した、経済誌「週刊東洋経済」ともシナジーを意識して記事のタイトル含めこだわったなどという話である。かなり大胆にノウハウを開示しており、ネット上で拡散された。

 筆者が読む限り、山田編集長は前任の佐々木氏を批判しているようには感じず、あくまで佐々木時代と山田時代で変えたことを述べていると感じたのだが、この一連の記事を「佐々木氏批判」と解釈する人たちもいたようだ。例えば、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏はこんな記事を書いている。

 ・2月12日付「ハードワーカーズ」記事『東洋経済・山田氏もNewsPicks・佐々木氏も両方を応援していこうぜ!』