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ワーク・ライフ・ハピネス 第3回

超ハピネス企業、なぜ突然ブラック企業に転落…仕事の効率向上施策が業績悪化を招く理由

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 野中社長は、各地に派遣されている派遣社員たちに会いに行くのが好きだという。「飲みニケーション」を頻繁に行い、会社の理念や夢を語ったり、派遣社員の課題も共有する。これにより、理想の会社を一緒に成長させているという一体感が生まれるのだ。

 派遣先企業が派遣社員を引き抜いて正社員にすることはタブーだが、野中社長は逆に正社員になることを奨励している。「20代、30代なら派遣先はいくらでもありますが、60代になったら派遣先はないと考えたほうがいい。だから派遣社員の将来を考えると、正社員になったほうがいいのです」と野中社長は言う。リツアンの売り上げが一時的に落ちたとしても、派遣社員の幸福を優先しているのだ。

 リツアンの派遣社員は、誰もが「働くのが楽しい」と語っている。会社が自分たちの幸福を第一に考え、給料面でもどこよりも優遇してくれている。そんなリツアンを、派遣社員自らあちこちで「とてもいい会社だよ」と自然に“宣伝”してくれるので、良い人材が集まってきているという。

 リツアンの経営理念は「会社の発展と従業員の生活の向上が比例する会社」である。創業当時から掲げた理念を、野中社長は行動によって示している。だからこそ、社員がイキイキと働く「ハピネスな会社」になったのだ。

 リツアンは創業からわずか8年で派遣した社員数が200人を超え、売り上げも10億円の大台を突破した。取引先も、NEC、ソフトバンクモバイル、日産自動車、ヤマハなど、大手企業がずらりと並ぶ。この成功は、理想のビジョンを掲げ、それを実現すべくタブーを乗り越えてきた野中社長の強い思いと社員への愛があったからこそである。

 会社をハピネスにするかブラックにするか、それは社長次第である。時代を超えて変わらないこの原則を、今こそ見直すべき時ではないだろうか。
(文=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー)

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