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河合塾、講師不当雇い止めで労働争議 法人側の曖昧な回答に傍聴席から失笑

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 一方、審問では過去、別の講師が自身の所属するアマチュア劇団の公演案内のチラシを、施設内で他の職員に配っていたことが明らかにされた。校舎長の許可は取っていなかったが、「個人が私的な文書を配布する」のは許されると、組合が団体交渉で塾側に確認したことがあるという。

 これについて聞かれた清水法務部長は「顔見知りひとりに手渡すぐらいなら……」などと曖昧な回答に。申立人の代理人弁護士から「劇団のチラシは施設内で何人かに手渡されている。配っていいものとだめなものの線引きはあるのか」と問い質されると、「決まった要件はない」「校舎長がその都度判断している」とした答えに終始。審査委員からも「許可の基準はあるんですか、ないんですか」と念押しされて「基準はない」と答え、傍聴席から失笑が漏れる場面もあった。しかし、不安定な立場の講師が問答無用で切り捨てられる現実は、とても笑えるのものではない。

 たかがチラシ、されどチラシ。受験生からは何をしているのかとあきれられそうだが、代ゼミの校舎再編が示すように、予備校業界が少子化という難局に差し掛かっている今だからこそ、徹底してうみを出しきりたいというのが佐々木さんたちの思いだ。審問は次回3月24日以降、佐々木さんのもうひとつの雇い止め理由である模試問題漏えい、合格確約問題などについての証人尋問が続く。
(文=関口威人/ジャーナリスト)

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