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運転荒いと自動車保険料高くなる?新型保険が波紋、走行距離や運転情報で保険料変動

文=千葉優子/ライター
運転荒いと自動車保険料高くなる?新型保険が波紋、走行距離や運転情報で保険料変動の画像1「つながる自動車保険」(「あいおいニッセイ同和損害保険 HP」より)

 安全運転の度合いに応じて保険料が変動する「テレマティクス自動車保険」。欧米で市場拡大を続ける同保険が、今、日本でも注目を集め始めている。昨年12月、あいおいニッセイ同和損害保険がイギリスのテレマティクス自動車保険大手のBIG社を買収し、今年2月5日、テレマティクス自動車保険「つながる自動車保険」を4月より販売すると発表した。

 テレマティクス自動車保険には、大きく分けて2つの種類がある。1つは、走行距離を厳密に測定し、それに応じて保険料を個別に計算する「PAYD」(走行距離連動型保険料)だ。これは走る距離が少なければそれだけ保険料が安くなるため、走行距離による契約者間の不公平感が解消される。もう1つは、自動車に設置した端末から走行距離だけでなく、運転速度や急発進、急ブレーキの回数といった運転行動の情報をリアルタイムで集め、保険料を算定する「PHYD」(運転行動に基づく保険料)がある。

 すでに欧米ではテレマティクスが活発に利用されているが、特にイギリスでの伸び率が高く、2020年には自動車保険のうちテレマティクスを利用した保険は40%近くまで上昇すると予想されている。

テレマティクス導入が進まない日本

 これに対し日本では、テレマティクス自動車保険の普及に関して長らく後れを取ってきた。ダイレクト系損保会社が販売している自動車保険の中には、走行距離に応じた割安な保険料の自動車保険があるものの肝心の走行距離は自己申告に基づくため、通信機能を搭載したテレマティクス自動車保険には相当しないからだ。

 だが、こうした状況に日本の保険会社各社は手をこまねいていたわけではない。この分野で先進的な取り組みを始めたのがあいおいニッセイ同和だ。同社は、前述のテレマティクス自動車保険「つながる自動車保険」に先駆け、まずトヨタ自動車のテレマティクスサービス「G-BOOK」を通じて収集した走行距離情報を基に月々の保険料を算定するテレマティクス自動車保険「PAYD」を04年3月に日本で初めて発売した。

 また、損保ジャパン日本興亜は、13年5月より日産自動車と提携したテレマティクス自動車保険「ドラログ」を販売している。「ドラログ」は、走行距離データを基に2年目以降の保険料を最大10%割引する仕組みで、日産の「カーウイングス」ナビを搭載した電気自動車「リーフ」専用の保険だ。

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