NEW

ゴールデン帯はMステのみ…音楽番組、消滅の危機?テレビ局は「音楽番組いらない」と判断?

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

『ミュージックステーション』公式サイト(「テレビ朝日HP」より)
 CDが売れなくなったといわれて久しい。音楽配信が急速な伸びを見せているわけでもなく、オリコンのCDヒットチャートを占めるのはAKB48グループやジャニーズ勢ばかり。その売り上げも、ファンが1人で大量に購入することで積み上げられているといわれ、いまや大ヒット曲がほとんど生まれない時代になっている。視聴率で判断するテレビ局は、そんな音楽業界に対して冷徹だ。テレビ局関係者が話す。

「4月改編で、日本テレビは『LIVE MONSTER』(日曜23時30分〜)を終了させ、代わりに日曜17時から『日曜の18番(仮)』が始まる。日テレにとって日曜の夜は、17時30分開始の『笑点』から22時30分開始の『有吉反省会』まで、視聴率2ケタが続くことが多い。場合によっては、それが『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』まで続くこともあります。しかし、『LIVE MONSTER』はその流れに乗れなかった。もちろん、時間帯が遅いこともありますが、5%台が多く結果を残せていませんでした。ちなみに昨年7月には、ゴールデン帯の『1番ソングSHOW』が打ち切りになっています」

 現在、2014年度の視聴率三冠王確実とみられる日テレは、数字にもっともシビアなテレビ局でもある。綿密な分析で、番組編成を組み立てている。その日テレが「ゴールデン帯に音楽番組はいらない」と判断した事実は重い。

「日テレは視聴率2ケタが続く絶好調の日曜夜をあえて改編。22時30分からEXILEのTAKAHIRO主演の連続テレビドラマ『ワイルド・ ヒーローズ』を放送。そのため、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』が30分後ろ倒しになり23時25分からに。 視聴率4〜5%台の『LIVE MONSTER』は終了となります。『ガキの使い』は固定ファンがいるので、そこまで数字が落ちないという計算があるわけです。日テレは、金曜深夜に『ミュージックドラゴン』という音楽番組を放送していますが、深夜1時台の放送とはいえ2〜3%台。ゴールデン帯の音楽特番のつながりも考えて、この番組くらいは残すでしょうけど、深夜帯だと出演するアーティストにとっても、ほかの番組に出てもらうためのバーターとして考える局側にとっても、あまりメリットはないですね」(前出のテレビ局関係者)

 ほかの民放テレビ局でも、TBS深夜の『UTAGE』『COUNTDOWN TV』やフジ土曜18時の『MUSIC FAIR』など、歌番組は深夜帯か休日の夕方帯にしかほとんど存在しなくなっている。フジは4月改編で水曜20時台に歌番組『水曜歌謡祭』が決定しているが、かつての名曲を振り返る懐メロ番組になりそうだという。ゴールデン帯でミュージシャンが新曲を歌える番組は、テレビ朝日の『ミュージックステーション』だけだ。

「歌番組の毎分視聴率を見ると、歌唱中が下がり、トーク中が上がるという逆転現象が起こっています。これでは、新たな歌番組を始めようという気にはならない。フジ毎年恒例の『FNS歌謡祭』のような長時間の歌番組は視聴率を取っていますが、その内容は過去の名曲を歌ってばかり。結局、40〜50代向けにテレビ番組をつくるので、どうしても昔寄りになってしまう」(前出とは別のテレビ局関係者)
 
 大勢の人が共有できるテレビから新曲を歌う番組が消えていけば、大スターは生まれない。音楽業界の今後は、危ぶまれるばかりだ。
(文=編集部)