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ニトリ、銀座進出の思惑 ユニクロ跡地へ出店加速か なぜ小売業は銀座を目指す?

文=編集部

ニトリ、銀座進出の思惑 ユニクロ跡地へ出店加速か なぜ小売業は銀座を目指す?の画像1ニトリの店舗(「Wikipedia」より/禁樹なずな)
 小売企業にとって、東京・銀座に出店することはステイタスでもある。

 洋服の青山(銀座初出店は1992年)、マツモトキヨシ(同99年)、ドン・キホーテ(同2004年)、ユニクロ(同05年)、AOKI(09年)などが出店してきたが、ついに家具チェーン最大手のニトリホールディングス(HD)も銀座に進出する。事業会社である家具とインテリア製造・小売りのニトリは、百貨店のプランタン銀座本館で4月25日にオープンする。売り場面積は約1500平方メートルで6階のワンフロア全面を使用する。百貨店にも銀座にも初進出となる。

 プランタン銀座6階はこれまで、ユニクロのほか、ジーユー、コントワー・デ・コトニエ、プリンセスタム・タム、プラステなどで構成するユニクロマルシェプランタン銀座店が入居していた。すでに6階の店舗は閉鎖しており、ユニクロマルシェは7階で婦人用品販売のみの営業を続けている。

 ニトリHDは今年2月、池袋サンシャインシティ内の商業施設アルパ地下1階、ユニクロサンシャインシティ店跡地にニトリデコホームを出店しており、ユニクロの跡地への出店としては2例目となる。

 ニトリHDは都市型店舗としてデコホームを運営しているが、プランタン銀座は従来のニトリとして出店。低価格帯の家具や生活雑貨を販売する。ニトリHDの現在の店舗数は約350店。自動車での来店を見込んだ郊外店で成長してきたが、今後は都心の市場も開拓する方針。公共交通機関を利用して来店する顧客のために、都内で18店を運営している雑貨中心の小型店、ニトリデコホームを増やす。

 ニトリHDの15年2月期の連結売上高は前期比7%増の4150億円強、営業利益は5%増の660億円前後の見込みで、28期連続で過去最高を更新した。消費増税後の逆風の中、値段は少し高めだが、品質が良い、お値打ち品の品ぞろえを増やし、客単価を引き上げた。商品構成を見直した結果、既存店売り上げは1.6%増となった。自社開発のマットレス「Nスリープ」やソファなどの販売が好調で客単価が3.6%上昇した。

 株式市場では “勝ち組”とされるニトリHDは、3月10日に8370円と上場以来最高値をつけた。2月決算の最高益更新が好感されているほか、ライバルの大塚家具が内紛で企業イメージが傷つくという敵失もあり、ニトリ株は人気化した。

●狙いは訪日外国人の獲得

 ニトリHDが銀座に戦略拠点を置くのは、若い女性や訪日外国人を開拓するのが狙いだ。小売業で好調なのはディスカウントストア大手のドンキホーテHD、ドラッグストアのマツモトキヨシHD、靴販売のABCマートなど外国人観光客に人気が高い店を持つ企業ばかりだ。

BusinessJournal編集部

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