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美味しすぎる!フリーズドライ食品市場、なぜ爆発的成長?湯を注いで10秒、賞味期限3年

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アマノフーズの商品の展示棚
 2月中旬、都内でフリーズドライブランド「アマノフーズ」を展開する老舗トップメーカー天野実業の新商品発表会が行われた。会場にはさまざまな商品が展示され、試食コーナーには報道陣が集まった。定番の味噌汁、にゅうめん、雑炊に加え、「一人鍋」(キムチ仕立て、豚しゃぶ仕立て)など、いずれもお湯を注いで10~30秒で食べることができる復元性の高い手軽な商品ばかりだ。

 場内には、おいしそうな匂いが漂った。試食した人々の反応はどうか。

「軽量で調理も簡単だから、山歩きや釣りなどのアウトドア用にピッタリ」
「フリーズドライとは思えない」
「防災用の保存食としても活用できそう」

 その手軽さと確かな味わいに参加者は驚き、また感心するなど、なかなか好評だった。

 天野実業のフリーズドライの歴史は意外と古い。1968年にフリーズドライ食品の有効性に着目し、本社工場に真空凍結乾燥機を設置した。その後、2代目社長の天野肇氏がイカやエビ、焼き豚などをカップラーメンの具材として開発。これが大手食品会社に採用され、具材開発の委託を受けるかたちで商品化に成功した。

 一般消費者向け商品が登場したのは82年。高級即席みそ汁の商品化にこぎつけ、翌83年に4種類のみそ汁を発売した。それから30年あまりたつ。数年前に大手コンビニエンスストアチェーンが他社のフリーズドライ商品をプライベートブランド(PB)商品として採用したことから、この2~3年で消費者の認知度が急速に高まりつつある。現在では永谷園やマルコメなど数多くのメーカーが参入し、商品が大手スーパーやコンビニにも置かれている。

 天野実業は幅広い製品を製造しているが、みそ汁を型枠に入れてフリーズドライにしたブロックタイプのみそ汁では、60%のシェアを誇る断トツのメーカーだ。年間の製造数量は、主力のみそ汁換算で約1億7000万食(2014年=前年比14%増)。即席みそ汁市場におけるフリーズドライみそ汁の伸びがすごい。08年を100とした場合、即席みそ汁市場全体は150で推移しているが、フリーズドライみそ汁は500と、大きく伸長している(出典:食品データ会社KSP-SP)。

200種類を超す幅広い商品群

 天野実業の商品は、みそ汁を筆頭に、カレーやシチュー、にゅうめん、雑炊、だし、丼の素、パスタソース、トムヤムクン、参鶏湯など和風、洋風、エスニックまで200種類以上のメニューがある。忙しい主婦や単身赴任のビジネスパーソンにとっては、重宝な存在となっている。