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AKB新グループNGT誕生の裏でJR暗躍?北陸新幹線への危機感、札幌から横取りか

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北陸新幹線の車両(「Wikipedia」より/Rsa)
 人気アイドルAKB48グループの国内5番目の姉妹グループとしてNGT48が誕生した。新潟を基盤とするグループとなり、4月からメンバーを募集して10月から活動を開始することになった。
 
 実はNGT48に先行して5番目の姉妹グループとして名前が挙がっていたのは、札幌を拠点とするSPR48だった。こちらはすでに2013年に構想を発表し、15年春にも活動をスタートさせるとしていたのだが、完全に新潟に横取りされた格好になった。その裏には、東日本旅客鉄道(JR東日本)の暗躍があったとされる。

 JR東日本がなぜNGT48の誘致に関わったかというと、3月14日に開業した北陸新幹線の影響による、上越新幹線の客離れへの危機感からだ。北陸新幹線の最終地点である金沢は、兼六園、武家屋敷をはじめとして、風光明媚の能登半島、少し足を延ばせば飛騨高山まで、新潟と比較して豊富な観光資源を有するとの見方が多い。

 これに対し上越新幹線も早くから危機感を募らせ、沿線の地場産業を中心に「上越新幹線活性化同盟会」という組織を立ち上げ、北陸新幹線の開業を「2014年問題」としてさまざまな対策を打ち出していたが、状況改善には至らなかった。

 特にJR東日本の完全子会社トッキーへの影響は大きい。同社は上越新幹線沿線の駅周辺ビジネスを総合的に手掛けている。駅ビル事業は長岡、新潟、湯沢に展開するCoCoLoの運営管理から、ホテルメッツ新潟などのホテル運営のほか、飲食業、小売業、駐車場経営、不動産売買などを行っており、13年度の売り上げは237億円である。13年にはJR東日本リテールネットと日本レストランエンタプライズの同地域の一部事業をトッキーに移管させた。キオスクやコンビニ事業、車内販売など収益性の高い事業を自ら手掛けることになり、トッキーの経営体力も高まっていたが、金沢に客を取られてしまえば地盤沈下は防げない。

 その対策としての超目玉が、NGT48の立ち上げだったわけだ。

 NGT48誘致でJR東日本は大きなメリットを受ける。また、NGT48~電通~JR東日本~トッキー~上越新幹線活性化委員会(JR東日本もメンバー)というつながりを考えれば、JR東日本がなんらかのかたちでNGT48誘致に関与している可能性は高いといえる。

 JR東日本がバックについていれば、NGT48の前途は明るい。
(文=川嶋幸太郎/ジャーナリスト)