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桃田健史「クルマ“周辺”」

すべてが二流だった韓国現代自動車、月単位で驚異の進化 各地に美術館並み建物建設の謎

文=桃田健史/ジャーナリスト
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 このようなデザインの強化を進めると同時に、エンジンやトランスミッション、そしてサスペンションの改良を進めた。2000年代中盤から後半にかけて、筆者はさまざまな機会にヒュンダイの車両を試乗したが、数カ月単位で品質が向上していることがはっきりとわかるほどだった。こうした北米での流れが、ロシア、インド、中国、ブラジルなどの新興国にも広がり、各地での現地生産の強化とも連携して、コスト低減と品質向上のバランスがうまくとれるようになった。

 そうした流れの中、現在はデザインを含めた商品戦略として第二段階にある。換言すれば、デザインが刷新された第一段階と比べて安定期であり、ユーザーに対して商品を強くアピールする刺激が少なくなっている。

 ヒュンダイとしては、第一段階のホップ、第二段階のステップ、そしてこれから先の第三ステップでさらに大きくジャンプするために、ブランドをしっかりと根付かせることに重きを置くのは当然だといえる。

 日系メーカーにとっては、大の苦手分野であるブランド戦略。ヒュンダイの今後の動向を、日系メーカーは注視するべきではないか。
(文=桃田健史/ジャーナリスト)

桃田健史/ジャーナリスト

桃田健史/ジャーナリスト

桐蔭学園中学校・高等学校、東海大学工学部動力機械工学科卒業。専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。日本自動車ジャーナリスト協会会員。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、自動運転、EV等の車両電動化、情報通信のテレマティクス、そして高齢ドライバー問題や公共交通再編など。
ジャーナリスト 桃田健史 オフィシャルサイト

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