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ドコモが陥った本当の危機 叩き売りでなんとか販売量確保、iPhone独り負けで暴挙?

文=編集部
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 携帯電話の売れ筋ランキングが、相変わらずiPhoneシリーズで占められている。世界的にみると、台数ベースではiPhoneより安価なAndroid端末が大きなシェアを持っているが、日本の場合は様子が違う。Android端末でも極端に安価なものは少ないこともあり、iPhoneが大人気なのだ。

 iPhoneが主要3キャリア(通信事業者)で扱われるようになったが、各キャリアが横並びの販売実績となっているわけではない。

iPhoneではドコモの“独り負け”

 インプレスが運営するモバイル関連情報サイト「ケータイWatch」において、市場調査会社GfK Japanの提供するデータをまとめている「ケータイ売れ筋ランキング」がある。同ランキングは週次で発表されているが、1月以降分を振り返ってみると、NTTドコモが独り負けしている様子が浮かび上がってくる。

 全体を通したランキング上位はiPhoneシリーズがかなりの比率を占めているが、偏りが大きい。例えば3月23日から29日にかけては16GB端末がよく売れたようで、1位がKDDI(au)、2位がソフトバンクモバイルのiPhone 6(16GB)となっている。さらに3位はau、4位はソフトバンクのiPhone 6(64GB)で、ドコモは5位のiPhone 6(64GB)でようやく名前が出てくる。

 3月16日から22日の週を見てみると、auのiPhone 6が1~2位に入り、3~4位はソフトバンクのiPhone 6。ドコモはやはり5位以降に登場する。

 どの週を見ても、iPhoneを扱うキャリアとしては、ドコモがauとソフトバンクに後れを取っている様子が明らかになっている。

ドコモは“Android屋”のイメージ?

 ランキング上位にiPhone以外で食い込んでいるのが、Xperia Z3シリーズだ。auとドコモで販売されているシリーズだが、特にドコモの扱う「Xperia Z3 Compact SO-02G」はiPhoneに割り入って上位にランクインしたこともあった。

 特によく売れていた2月ごろまでは、au、ソフトバンクのiPhoneと競り合い、2位、3位に入っていることも多かった。ドコモはiPhone導入で一歩遅れたこともあり、しばらく「iPhone以外のスマートフォンを買うならドコモ」といったイメージを押し出してきた。その影響で、今でもドコモではAndroid端末のほうが売れているのだろうか。

 実は11月に発売されたばかりの「Xperia Z3 Compact SO-02G」は、発売後約1カ月でいきなり大幅値下げされていた。MNP(キャリアをまたぐ番号継続制度)限定の特別割引で激安販売が行われ、さらに一括0円販売やキャッシュバックを行う店舗もあった。

 同時期に同じような販売方法を取っていたauの「Xperia Z3 SOL26」も売れ行きがよかったことから、Android端末は安売りしなければ日本市場ではiPhoneと戦えないような状態にあると思われる。

BusinessJournal編集部

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