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NHKとジャニーズ&AKBの“ただならぬ”関係 公共放送にアイドル満載の裏事情

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NHK放送センター本部(「Wikipedia」より/Rs1421)
 公共放送であるNHKは、国民から徴収する受信料なしには成り立たない。現在その支払い率は76%(2014年度見込み)だが、NHKはこれに満足せず17年度末までに80%へ高める「ターゲット80」活動を4月から開始している。

 NHK広報局は、活動例として「大都市圏の方々と、より触れ合う場を創出」「地域のニーズに、よりきめ細かく応える」「受信料制度のさらなる理解促進を目指し、わかりやすく親しみやすい広報活動を展開」の3つを挙げている。テレビ局関係者はこう話す。

「これらの3点は抽象的でわかりづらいし、あくまで建前。大前提として、高齢者世帯は受信料を払っているケースが多く、未払いは独り暮らしの若者や若い世代の夫婦に集中している。となれば、若年層をターゲットにした対策がなされるでしょう」

 中高年・高齢者向けの番組制作に力を入れているイメージのあるNHKだが、若者寄りにシフトしたくらいで、受信料の徴収が増えるのだろうか。

「若者向けの公開番組が増えるとみられています。例えば、NHKがジャニーズ事務所所属タレントを積極的に起用する理由のひとつに、公開番組にかなりの応募がくるからです。NHKの場合、受信料を払っていないと観覧はできないという規則を設けられる。『お気に入りのジャニーズ系タレントを観に行きたいから、仕方なく受信料を払う』という若者は実に多いのです」

 大みそか恒例の『NHK紅白歌合戦』の司会には5年連続で嵐が選ばれ、昨年はジャニーズ事務所から6組も出演。同じく、若年層に人気のあるAKB48やEXILEの関連グループもなぜか複数組選出された背景には、受信料の徴収があったのだ。NHK関係者はこう話す。

「最近の『紅白』は内容いかんにかかわらず、視聴者投票にかなりの権限があるため、圧倒的人気を誇る嵐司会の白組が勝ってしまいます。それでも嵐を司会に起用し続ける理由のひとつには、受信料対策があるのです。視聴者の中には、お気に入りのジャニーズ系タレントやAKB48などのアイドルを来年は生で観覧したいと思う人たちが多数おり、こうした層が観覧に申し込むために受信料を払ってくれることをNHKは期待しているのです」

 受信料狙いのタレント起用は、今に始まったことではない。

「『レッツゴーヤング』の頃から現在の『MUSIC JAPAN』に至るまで、NHKは若者向けの歌番組を公開収録しています。年配層向けでいえば、『NHK歌謡コンサート』も同じく視聴者は観覧できます。これらの目的は、ひとえに受信料の徴収です。よく『NHKは視聴率を気にしない』といわれますが、これは本当です。『MUSIC JAPAN』の視聴率など、民放なら即打ち切りになるレベルです。しかし、観覧希望の若者層から受信料を取れる貴重なコンテンツゆえ、番組名が変わっても似たような若者向け歌番組がNHKから消えることはありません。『ターゲット80』活動の開始で、ジャニーズ系やAKB48系、EXILE系など若者に人気のタレントがますますNHKに登場してくるでしょう」(同NHK関係者)
 
 NHKのしたたかな戦略が浮かんでくる。
(文=編集部)