ビジネスジャーナル > 社会ニュース > 総務省の「消費者物価上昇」はウソ?  > 2ページ目
NEW
鷲尾香一「“鷲”の目で斬る」

総務省発表の「消費者物価上昇」はウソ?実態はマイナスだった!東大が新指標開発し暴露

文=鷲尾香一/ジャーナリスト

 東大指数では、同一コードの商品の価格変化を追うため、商品コードが振られていない商品は対象外となるが、CPIは商品コードの有無に関係なく、総務省が指定した銘柄に合致した商品・サービスが対象となる。

 さらに、東大指数は短期の特売なども含め、実際に販売された価格をすべて収集しており、短期的な値動きも含む指数となっているが、CPIは短期的な値動きを除いて価格動向の安定的な傾向を把握するため、7日以内の特売価格はあえて外している。また、消費者物価の算出式も異なっている。

 このように、CPIと東大指数にはデータの収集システムなどで大きな相違がある。しかし、より実態に近いのは、東大指数のほうだろう。日銀は、政策目標の基準にコアCPIを掲げる以上、東大指数も参考にしたほうがいいかもしれない。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)

鷲尾香一/ジャーナリスト

鷲尾香一/ジャーナリスト

本名は鈴木透。元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。

総務省発表の「消費者物価上昇」はウソ?実態はマイナスだった!東大が新指標開発し暴露のページです。ビジネスジャーナルは、社会、, , , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!