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ラフプレー連発のJリーグ “被害者”大久保の岩下擁護は的外れ 危険行為助長の恐れも

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Jリーグ 公式サイト」より
 日本プロサッカーリーグ1部(J1)・川崎フロンターレの大久保嘉人選手の発言に、多くの賛同が集まっている。

 それは、5月16日に行われたガンバ大阪戦でのコメントだ。この試合で、ガンバの岩下敬輔選手は、ラグビーまがいのタックルで大久保のドリブルを阻止し、ファウルの判定を受けた。

 岩下は、この前の試合でも、サンフレッチェ広島F.Cの清水航平選手に対し、審判団に見えない位置で肘打ちを食らわせ、後日、Jリーグ規律委員会での事情聴取を経て厳重注意を受けている。2試合連続でレッドカードに値するプレーを見せたことで、岩下には多くの批判が集まっている。

 しかし大久保は、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の5月20日付記事『「岩下は悪くない」と語る大久保の願い 切望するJリーグと審判部の適切な対応』の中で、以下のように語っている。

 要約すると、「岩下は、チームのためにレッドカードを覚悟でファウルをした。だから、審判団はイエローカードではなく、レッドカードを出すべきだった。さらにいえば、岩下は広島戦の行為で出場停止になるべきだった。出場停止になっていれば、今回の自分へのファウルはなかったわけで、ここまで批判されることもなかった。だから、悪いのはJリーグと審判団である」という内容だ。

 この大久保の発言に、多くのファンが賛同しているようだが、悪いのは本当にJリーグと審判団だったのだろうか?

 サッカーのルールに詳しい識者は、「現在のサッカーのルールにおいて、あの大久保へのファウルでレッドカードが出ることはありえません」と語る。大久保は、当時の状況を「人数は(川崎側)2対(ガンバ側)1だった」と説明するが、カバーのためにガンバの選手がもう1人走ってきていたのは、素人目にもわかる。

 ゴールまでの距離もあり、レッドカードの基準である「得点機会の阻止」にも当てはまらない。また、ホールディングという種類の反則のため、行為自体がレッドカードになることも少ない。

 前出の識者は、「選手も記者も、ルールをわかっていないのではないでしょうか」と疑問を呈する。実際、開幕前に行われるルールテストでは、ほとんどの選手が70点前後だという。

 ファン目線で見れば、大久保の発言はもっともに思える。しかし、ルールをベースに論じると、見えるものはまったく違ってくる。