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ライブハウスには昔、テーブルとイスが当たり前にあったーー兵庫慎司が振り返るバンドと客の30年

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【リアルサウンドより】

 昔、ライブハウスのフロアには、テーブルとイスが出ていた。

 ちょっとびっくりする事実だ。伝聞ではなく実体験として知っているのに、今になると信じられない、いくら30年も前のこととはいえ。

 スマホやインターネットと同じでしょ、昔はそんなものが普及するなんて考えたこともなかったでしょ、と言われそうだが、それらは世の中の技術とかが進んだからそうなったわけであって、昔はそうではなかったことにも、今はそうであることにも、納得がいく。

 しかしこの「ライブハウスにテーブルとイス」は違う。なんで昔はわざわざテーブルとイスを置いてたんだ? どう考えても非効率的なのに。

 今のライブハウスでも、ライブ終わってお客がハケたあと、テーブルとイスを出してバー営業している店、ありますよね。つまり昔は、ライブ中もあの状態で、お客はそれぞれテーブルについて、飲みながらステージを観ていたわけです。ジャズの生演奏が売りのバーのように。

 広島の高校生だった僕が地元のライブハウスに通い始めたのは1984年頃であり、当時地元でもっとも有名だったウッディストリートというハコによく行っていたのだが、店内には普通にテーブルとイスがあり、お客は相席状態でライブを観るのが普通だった。その状態で、地元の人気アマチュアバンド(奥田民生が歌っていたREADYとか、現在大物プロデューサーの島田“CHOKKAKU”直がリーダーだったNUTSとか)を観た記憶があります。

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