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大手調剤薬局出店騒動に新展開!まるで暴力団の理屈 「3億5000万円」高額撤退料要求

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苦境を訴える東聖薬局(同社HPより)
 無資格調剤や薬歴記録の未記載など、モラルを無視してコストを下げ、利益追及に走る大手調剤薬局の“拝金主義”が国会でも問題視されている。

 そんな中、筆者は4月に本サイトで神奈川県相模原市で起こっている大手調剤薬局による“地域密着型薬局潰し”の実態について報告した(参照『薬品卸大手が入札失敗の腹いせに薬局いじめ!? 患者混乱は必至で問われるモラル』)。その後、この大手調剤薬局は出店を断念したものの、タダでは引き下がれないと、既存の薬局側に暴力団顔負けの要求をしていたことが明らかになった。

 相模原市にある大手民間病院「相模原中央病院」の一軒建物を挟んだ並びには、調剤薬局「東聖薬局」がある。東聖薬局は相模原中央病院創立と同時に開業し、40年以上、同病院患者の大半が利用してきた地域密着型薬局だ。そこに突如、病院の真隣りという好立地に、茨城県に本部がある薬局チェーン「ヴィクトリア薬局」などを経営する「ソニック」が調剤薬局をオープンすることが明らかになった。その裏には前回の記事で指摘した通り、いわゆる“門前薬局”の旨味にあずかろうというビジネスの論理だけではなく、東聖薬局との薬品入札に競い負けた医療用薬品卸企業の意趣返し的思惑があるのではないかという疑惑が噴出したのだ。しかも、ソニック側は新規出店に関して、相模原中央病院と一切コミュニケーションを取っておらず、病院側からも強い不信感を抱かれていた。調剤薬局と病院との連携不足は患者を混乱させ、不利益をもたらすため、問題は深刻だ。

 報道や製薬会社の関係者からソニックの出店を知った相模原中央病院は、病院側とのコンセンサスなき出店は薬局の倫理に反すると、ソニックに不信感を抱き、院外処方箋発行を中止し、院内処方に戻すという通達を関係各所に送ったという。こうした病院側の反発にソニックは「出店は厳しい」と判断。そこで東聖薬局は、ソニックが出店を予定していた場所への出店権利の譲渡を打診したという。

「買わないなら、物件の権利を大手調剤薬局に売る」

「病院が院内処方を実施した場合、これまで院外処方を担ってきたうちが最大の被害者になる。この状態はソニックが出店を断念すれば解消されるのでしょうが、ソニックは出店予定場所の家主や工事業者との違約金等が発生するため、引くに引けない状態になっているようだった。そこで当社から『(出店権利の譲渡という形で)違約金を肩代わりするから撤退しませんか?』と打診したんです」(東聖薬局関係者)