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弱い存在だからこそ意味がある、不朽の名作「ドラえもん」に学ぶ“のび太に学ぶ名言集”

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※画像:『「のび太」が教えてくれたこと』著:横山泰行/アスコム

 現在、中国で公開されている映画『STAND BY MEドラえもん』の興行収入が、開始11日間で90億円を突破。日本国内の興行収入を上回ったことが話題になっています。

 日本では国民的ドラマとして親しまれている「ドラえもん」ですが、その面白さや魅力は国境を越えて世界共通だということが分かります。

 さて、「ドラえもん」に出てくるキャラクターたちのセリフは時に本質的で、心を打つものがあり、そこに込められている普遍性から、私たちはたくさんのことを学べます。いつまで経っても「古びない」。これも「ドラえもん」の魅力のひとつと言えるでしょう。

 そんな「ドラえもん」の主人公の一人である「のび太」のセリフには、人生を歩むためのヒントが隠されているというのが、「ドラえもん学」を提唱する横山泰行さんが執筆した『「のび太」が教えてくれたこと』(アスコム/刊)です。ここではのび太の言葉が教えてくれる大切なことをご紹介しましょう。

■無理に自分を変えようとしない

 仕事や勉強に熱心になるあまり、負けん気が強くなり、優しさがなくなったり、周りと衝突してしまったりするようになった……。そんな人はいないでしょうか。

 のび太は逆です。自分が弱いせいか、他の人の弱さを否定せず、寛容です。つまり彼の「ダメな部分」がそのまま、持ち味である優しさにもつながっているのです。横山さんはこのギスギスした競争社会にこそ周囲を和ます、のび太のような存在が必要だといいます。そして、もしあなたが今の自分の人間関係に満足しているのであれば、あなたはそのままでいいのです。「自分を変えない」ことは周囲にも大事なことだったりするのですから。

■夢は口にしたほうがいい

 のび太のセリフにこんなものがあります。

「とにかくこの世に生まれたからには、何かひとつ足あとをのこしたい! 野比のび太の名を、歴史の一ページにのこしたい!」

 そして彼は町の広場へ行き、草むらの中でツチノコを懸命に探します(コミックス第9巻・第2話「ツチノコ見つけた!」)。

 大人ほど、「これがしたい!」と思っても、すぐにそれを「そんなの無理でしょ」と打ち消してしまいがち。でも、「叶いそうもない夢なら最初から口にしない」のはあまりにも素っ気がないと思いませんか?

 横山さんは、夢は叶えるためだけのものではなく、「口にして楽しむもの」という側面もあるといいます。のび太のように夢を言葉にすることで、日々の生活が楽しくなる。そのような効果もあるのです。

■幸せを願う相手を持つ

「あの子がいるから僕は生きていけるんだよ」

 これは、コミックス第32巻・第18話「しずちゃんさようなら」でのび太が発したひと言。将来、自分と結婚するはずのしずちゃん。でも、自分と結婚してしずちゃんは本当に幸せになれるのだろうか? 不安になったのび太は、結婚する前に別れると言い出します。

 しずちゃんのことが好きだからこそ、のび太はしずちゃんの幸せを真剣に考え、ときに悩む。でもここまで真剣に考える「相手」がいるのび太は幸せ者だともいえます。

 また、こうした愛情は男女問わずとも、持てるはず。あなたには、「この人のためなら無償で動ける」という人が何人いますか? 大人になるとつい、損得勘定が先走ってしまいがちですが、自分より人の幸せを優先して動くことは、結果的に自分の幸せにつながるはずです。