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『絶歌』神戸市連続児童殺傷事件・加害者の手記騒動~改めて犯罪被害者のケアを考える

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健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレスより】

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賛否両論が巻き起こっている手記『絶歌』

 1997年に神戸市須磨区で起こった連続児童殺傷事件の加害男性による手記『絶歌』が出版され注目されている。同書を刊行した太田出版には「なぜ遺族の了解を取らずに出版したのか、遺族の気持ちをどう考えているのか」といった多くの非難が寄せられている。

 また、殺害された土師淳君の父親の守さんは、遺族の心情を傷つけるものだとして同社に抗議するとともに、速やかな回収を求める申入書を送り、「遺族の受けた人格権侵害及び精神的苦痛は甚だしく、改めて、重篤な二次被害を被る結果となっております」と訴えている。

 このような理不尽な凶悪犯罪にかぎらず、事件や事故で、ある日、突然、大切な家族の命を奪われた被害者遺族の心理とはどのようなものか――。

被害者遺族が受ける「悲嘆反応」とは?

 数々の司法解剖や死因究明に立ち会い被害者遺族と接してきた、ある医師は次のようなエピソードを挙げた。