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派遣業界の闇 派遣料の6割をピンハネ?他社より給料1500万も多い異端企業!

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業界のタブーに挑戦

 リツアンを創業して、いきなり業界のタブーに挑戦する。派遣社員の給料をオープンにしたのだ。ホームページにも派遣賃金(給料)規定を公開した。派遣社員の給与明細には、派遣先企業からいくら派遣料が支払われ、リツアンがいくら手数料を取り、社会保険料がいくら引かれているか、すべて記載されている。

 派遣社員の個別のマージンを公開するなど、業界の常識では絶対にあり得ないことである。企業秘密であり、ブラックボックスになっていた情報だからだ。しかし、それを明らかにすることこそ、野中氏が目指す理想の派遣会社の「一丁目一番地」だったのだ。

実際のリツアン派遣社員TH氏の給料明細(本人の了解を得て掲載)

 ソフトウェア、機械設計、研究開発の3つの分野の全国平均マージン率は39.1%だ。しかし、リツアンの場合、入社1~3年の「時給制」のマージン率は29.4%、入社4年目からの「プロフェッショナル契約」では19.1%である。入社4年目以降の平均年収は、実に750万円を超える。野中氏が語った「10年で1500万円の給料の差が出ます」という言葉の根拠がこれなのだ。

 ちなみに、野中氏が独立するきっかけとなったA氏は、前職を辞めてリツアンに入社し、今では3人目の子供が生まれ、職場の近くに家を購入したそうだ。

 業界No.1ともいえる給料を実現させたリツアンには、多くの優秀な人材が集まるようになる。すると予想外のメリットが発生し、会社をさらに大きく押し上げていくポジティブサイクルが回るようになった。

 高い給料でモチベーションが高くなった派遣社員は、必然的に仕事の評価が上がるようになる。するとリツアンの評価も上がり、新規の派遣依頼につながるようになる。つまり、派遣社員自らが、期せずして営業マンとなっているのだ。その結果、リツアンの営業を担当する内勤社員が少なくて済むようになった。

 リツアンはマージンを低く抑えているため薄利である。内勤社員が少なくなるということは会社運営費が少なくなり、薄利でも回せるビジネスモデルを支えることになるのだ。

 さらにリツアンでは、派遣社員が職場同僚や上司と飲みに行くことを奨励している。その際、一人当たり5000円まで支給するという。その飲み会の場でリツアンの派遣社員の給料の高さを知り、リツアンに入社してくる人も多いという。

 その活動の成果として、紹介によってリツアンに入社してくる人が8割を超えるようになった。リツアンが低いマージンで経営が成り立つ理由がわかるだろう。

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