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派遣業界の闇 派遣料の6割をピンハネ?他社より給料1500万も多い異端企業!

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人材派遣業界、もうひとつのタブー

 野中氏は、人材派遣会社の実態をこう語る。

「普通の派遣会社の場合、内勤社員が増えざるを得ない構造的な問題があります。マージンがブラックボックスになっているため、派遣社員の会社に対する不信感が強いのです。その結果、モチベーションが落ち、派遣先でのクレームも増えてきます。そのクレームに対応するため内勤社員を増やし、会社の運営費が増えることになります。会社は利益を確保するため派遣社員の給料に手を付けてしまいます。そして派遣社員の不満が増加するという悪循環に陥るのです。

 また、派遣社員から『給料を上げてほしい』という要望も増えてくるため、それに対応するためさらに内勤社員を増やさなくてはいけません。だからいつまでたっても人材派遣会社は悪循環から抜け出せず、派遣社員の給料を低く抑えなくては会社を維持することができなくなります。すべてのしわ寄せは派遣社員に集まり、その家族が犠牲になるのです」

 リツアンは、派遣業界のもうひとつのタブーともいえる、派遣先企業による正社員への引き抜きも歓迎している。20~30代では派遣先があっても、50~60代になって同じ派遣先があるとは限らない。派遣社員の将来を考えれば、正社員として雇ってもらったほうがよい――野中氏は、そう考えているのだ。

「正社員として引き抜かれますと、弊社の売り上げは一時的に減ります。しかし派遣社員の将来を考えれば、それが最も幸せな選択となるかもしれないのですから、それでよいと考えています。弊社の派遣社員が高く評価された証拠でもありますし、悪いことは何もありません。それに、正社員となって出世して、派遣社員を採用する立場になるかもしれません。そうすれば弊社を優先的に採用してくれるかもしれません。長期計画だと思えばいいのですよ(笑)」

新システム開発に込めた思い

 さて、リツアンタイムズの話に戻ろう。このシステムについて野中氏はこう語る。

「アップルウォッチを使う理由は、大きく分けて2つあります。弊社の派遣社員は、勤怠管理や派遣料計算などを自分自身で行っています。簡単な操作で毎日の出勤管理と、残業時間の把握、派遣料計算が容易になるため、弊社内の事務管理が少なくなり、彼らの高い給料を維持できるのです。また、派遣先では機密保持のためカメラ付きスマホを持ち込めないため、アップルウォッチは最適なのです」

 さらにアップルウォッチの健康管理アプリを活用することで、派遣社員の健康管理も詳細にできるようになるという。残業が多くなって、健康に支障を来す恐れがある場合、会社として迅速に対応することができる。