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忙しくない優良企業なのに、なぜ1割もメンヘラ?仕事で心が折れそうなら“逃げろ”!

文=城繁幸/人事コンサルタント
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 国もメンタルヘルスケアの重要性は認識し、昨年末からストレスチェック制度も導入していますが、あくまでストレス状況を把握して問題があればケアするという事後的処置の域を出ません。日頃のメンタルケアについては、ビジネスパーソンは各自で取り組むほかないというのが現状です。

心が折れないために

 では、心が折れないために普段から注意しておくべきことはなんでしょうか?

 筆者の見たところ、メンタル的にタフな人は、以下のタイプに分類できます。

1.仕事で目標を持っている

 短期でいえば、「今期はこの目標を達成する」「プロジェクトを成功させる」、長期では「事業部長以上に出世する」「社長になる」などです。

 このように書くと、「そんなの出世コースに乗っている人しか無理だろう」と思う人もいるかもしれませんが、もちろん社内に限った話ではありません。キャリア開発や自己啓発的なものでも構わず、要は目の前の仕事に対して前向きに取り組む姿勢を維持するということです。

2.仕事以外で目標を持つ。そして、仕事はそのために必要なことだと前向きになる

 もう一つのタフなタイプは、仕事以外に別の目標を持ち、そのために目の前の仕事は必要なものだとしっかりリンクさせている人です。例えば、社会起業家やNPO職員、消防士や警察官などの中には、社会貢献や社会正義といった遠大な目標を持ち、そのために目の前の仕事に取り組む人たちがいます。非常に多忙で報酬的に恵まれないケースでも、そうした人は驚くほどにタフです。

 もちろん、目標はそういう遠大なものではなく、家族や趣味といった身近なものでも構いません。ここで重要なのは、あくまでもその目標と目の前の仕事をリンクさせるということです。「職場は家族の生活費を稼ぐためだけの場だ」と割り切るのと「職場は、仕事を通じて家族を幸せにするための場だ」と腹をくくることは、ぜんぜん違います。

 筆者は仕事以外にやりがいを持つ生き方を肯定的に考えていますが、その場合でも、セルフケアの一環として担当業務と自己のやりがいの間に一定の関係性は必要だと考えます。それがまったくない人ほど、後々苦労することになります。

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