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村澤典知「時事奔流 経営とマーケティングのこれから」

世界最大の広告祭「カンヌライオンズ」訪問レポート 世界の経営とマーケはここまで進化!

文=村澤典知/インテグレート執行役員、itgコンサルティング執行役員

 特に「関心規模」については、数百万人以上など一定以上の割合で関心を持たれているテーマでなければ、事業への貢献は小さく、従来の社会貢献活動の一環で終わってしまう可能性が高いだろう。

世界最大の広告祭「カンヌライオンズ」訪問レポート 世界の経営とマーケはここまで進化!の画像3自社ブランドに適した「Social Good」なテーマを選定する視点 ※筆者作成

 繰り返しになるが、「女性差別の解消」や「LGBT問題」のようなテーマありきで飛びつくのではなく、しかるべきプロセスで十分なインパクトを創出できるかを冷静に見極めた上で取り組むことが重要だ。

 また、日本で実践する場合、選定するテーマは海外事例の後追いではいけない。例えば、「シニアに関する問題の解消」など、課題先進国である日本特有の社会課題を取り上げることが、スケールの獲得につながるだろう。
(文=村澤典知/インテグレート執行役員、itgコンサルティング執行役員)

村澤典知

村澤典知

インテグレート執行役員、itgコンサルティング執行役員。一橋大学経済学部卒。トヨタ自動車のグローバル調達本部では、調達コスト削減の推進・実行を中心に、新興国市場での調達基盤の構築、大手サプライヤの収益改善の支援に従事。博報堂コンサルティングでは、消費財・教育・通販・ハイテク・インフラなどのクライアントを担当し、全社戦略、中長期戦略、マーケティング改革、新規事業開発、新商品開発の導入等のプロジェクトに従事。A.T.カーニーでは、消費財・外食・自動車・総合商社・不動産・製薬業界などの日本を代表する企業のグローバル成長戦略、中期経営計画、マーケティング改革(特にデジタル領域)、M&A、組織デザイン、コスト構造改革等のプロジェクトに従事。2014年より現職。大手メーカーや小売、メディア企業に対し、データ利活用による成長戦略やオムニチャネル化、新規事業開発に関する戦略策定から実行までの支援を実施。


株式会社インテグレート

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