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セブン、サントリー“切り”加速か 新浪社長の挑発がアダ、メーカーのセブン依存強まる?

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セブン-イレブンの店舗(「Wikipedia」より/KishujiRapid)
 コンビニエンスストアドリップコーヒーは、 総務省が調査する消費者物価指数の新基準となる「消費者物価指数 2015 年基準改定計画(案)」において、追加品目として採用されるほど市民権を得ている。

 江崎グリコと共同開発したセブン-イレブンのアイスカフェラテが、7月末までに約9000店舗へ導入されるなど、コンビニコーヒーは進化を続けている。今年度は、全コンビニチェーン累計で年間19億杯(前年比130%)の販売が予測されている。

 反して、コンビニ缶コーヒーの売り上げは、コンビニコーヒー発売以来2桁強の販売ダウンが常態化し、ソフトドリンクメーカーは戦略を方向転換せざるを得ない状況になっている。

 特に、日本コカ・コーラとサントリーフーズの2大メーカーでは、各コンビニ限定のW(ダブル)チョップ商品(小売業とメーカー双方のブランドを冠する商品)の展開に大きく舵を切っている。

サントリー、ローソンと蜜月でセブンとは緊張関係?

 直近では7月21日、ローソンが「サントリー ボスカフェチョコミント350ml」を数量限定で発売した。ローソン元社長の新浪剛史氏が2014年10月、サントリーホールディングス(HD)の社長に就任し、両社の関係性が強化されたこともWチョップ商品が増加している一因だろう。

 また、新浪氏の転身は、他社コンビニとメーカーの関係性にも大きく影響していると推察される。

 業界関係者から入手した、コンビニのメーカーごとの月別商品採用数(14年1月~15年6月)を見ると、サントリーフーズの商品は、セブンの54品に対してローソンでは122品が採用されており、2倍以上の差がある。

 新浪氏はローソン社長時代に、セブンに対して執拗なまでに挑発言動を繰り返しており、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長をはじめとしてセブン関係者には激しい“新浪アレルギー”がある。客視点で見れば疑問が残る商品選定ではあるものの、サントリーと距離を置いていることが十分にうかがえる数字だ。

 ちなみに、ファミリーマートの採用数は122品でローソンと同数となっており、セブンと距離があるサントリーにしてみれば、ファミマが売り上げの穴埋めをしているようにも感じられる。