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徳岡晃一郎「世代を超えたイノベーションのために」(8月6日)

やっぱり成果主義は企業を滅ぼす!今こそ「心」と「信念」を重視する経営を取り戻せ!

文=徳岡晃一郎/経営コンサルタント、多摩大学大学院研究科長

 やはり、日本の企業は一度立ち止まる必要がある。成果主義を刷新し、思いを育てる人事制度や業績マネジメントに真剣に取り組まないといけない。そして、資本主義的価値観から生まれるプレッシャーを好転させるような文化を育てていくべきだろう。

 筆者が、一橋大学の野中郁次郎教授や一條和生教授と育ててきたMBB(Management By Belief:思いのマネジメント)という考え方がある。

 MBBでは、働く人の一人ひとりが社会人、ビジネスパーソンとしての信念を育てられるような目標管理、評価、人材育成、個々人の生き方を提唱している。MBBの軸は、知性を磨き、思いを育む人の成長だ。

 日本企業は、人間の成長を願った経営や人事を行い、その結果としてイノベーションを起こし、企業価値を高めていくという、マネジメント本来の順番を取り戻さないといけない。
(文=徳岡晃一郎/経営コンサルタント、多摩大学大学院研究科長)

徳岡晃一郎/経営コンサルタント、多摩大学大学院研究科長

徳岡晃一郎/経営コンサルタント、多摩大学大学院研究科長

ライフシフトCEO
多摩大学大学院教授、研究科長、フライシュマンヒラード・ジャパン シニア・ヴァイス・プレジデント、多摩大学社会的投資研究所所長

1957年生まれ。東京大学教養学部卒業。オックスフォード大学経営学修士。日産自動車人事部、欧州日産を経て、99年フライシュマン・ヒラード・ジャパンに入社。人事およびコミュニケーション、企業文化、リーダーシップなどに関するコンサルティング・研修に従事。2014年より多摩大学大学院研究科長、2017年ライフシフトを設立、CEOに就任。主な著書に『MBB:「思い」のマネジメント』(共著、東洋経済新報社)『未来を構想し、現実を変えていく イノベーターシップ』(東洋経済新報社)、『人事異動』(新潮社)、『ミドルの対話型勉強法』(ダイヤモンド社)、『人工知能Xビッグデータが「人事」を変える』(共著、朝日新聞出版社)、『しがらみ経営』(共著、日本経済新聞出版社)など他多数。
株式会社ライフシフト

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