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藤原実「気になりませんか?」(8月7日)

中年男性がトイレで女性誌「ヴァンサンカン」を読むと、なぜこんなにも人生が豊かになる?

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「25ans」(ハースト婦人画報社)
 書籍雑誌などの出版市場がシュリンク(縮小)してきたというニュースが目立ち、とりわけ雑誌は急激な右肩下がりになっているようです(「Garbage NEWS.Com」より)。一方で、電子出版の雑誌などは勢いよく増えているというデータも見かけます。

 私は無類の雑誌好きです。現在、週刊誌と月刊誌合わせて13誌ほどを定期購読しています。

「なぜ雑誌の競合媒体となるウェブメディアで原稿を書いているのか」という指摘があるかもしれませんが、雑誌をこの上なく愛していることをここで述べておきたいと思います。したがって、現在のこの右肩下がり状況は非常に寂しい気分になります。

雑誌とトイレは相性抜群

 さて、雑誌はどんな場面で読むことが多いでしょうか。

 私は断然トイレです。我が家のトイレには常に最新の愛読誌が数冊置いてあります。便座に腰を下ろすたびに前回の続きを読み進め、数回の排便時に最初から最後まで読み切ることになります。

 トイレという空間は、非常に大切です。生理的に大事であることはいうまでもありませんが、日本の住宅事情と自分の財政状態から、書斎などを持つことができない身としては精神を安定させる効果がある空間です。

 とはいえ、雑誌を読むといっても、何十分も座っていることはまれです。快便なので、さっさと終わらせます。しかし、この数分の何人にも邪魔されない時間と空間はとても重要です。

 ここに私は雑誌を介在させます。この生理的、精神的な安定をもたらしてくれるタイミングに、定期購読している雑誌たちに参加してもらうことで、さらに充実した1日を送ることができるようになります。

 かくいう私も以前はスマートフォン(スマホ)をトイレに持ち込んで、遊んだりインターネットの記事を読んだりしていました。しかし、トイレにまでスマホを持ち込んでしまうと、せっかくのリセットの時間・空間がもったいないと思うようになりました。

 繰り返しになりますが、トイレに座っているのは数分程度ですので、雑誌は非常に読むのに適しています。一つの記事や特集を読み切るのに、ちょうどいい時間です。小説などを読むことも考えられますが、どこで切りをつけたらいいのかわからなくなります。やはり、細切れでも読み進められる雑誌は最高です。