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貧困が子どもの脳の発達に悪影響と判明 子どもの貧困率16.3%の日本では

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健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレスより】

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子どもの貧困が脳の発達に影響!?shutterstock.com

 貧困が小児の脳の発達に影響を及ぼし、学力を低下させる可能性があるという。貧困層の子どもは、学力に関連する脳領域の灰白質が10%も少ないことが、「JAMA Pediatrics」7月20日号に掲載された研究で報告された。

 研究著者で米ウィスコンシン大学マディソン校のSeth Pollak氏は、貧困は「社会的」問題にとどまらず、生物医学問題でもあると指摘し、米国では2013年の時点で公立学校の生徒の51%を貧困家庭の子が占めていることからも、この知見は重要な意味をもつと述べている。

 これまでの研究で、生活の貧しい子は学校での成績が低い傾向があることが示されていた。この原因が脳への物理的影響にあるのかを確認するため、Pollak氏らは4~22歳の発達段階にある389人を対象としてMRIを分析し、脳全体のほか、前頭葉、側頭葉、海馬の灰白質の量を評価した。灰白質には神経細胞の大部分が含まれており、その他の部分(白質など)が脳内の情報伝達を担うのに対し、灰白質では、見る、聞く、記憶、感情、話す、意志決定、自己制御などの活動が生じるとPollak氏は説明している。

 米国の法廷貧困レベルの1.5倍(4人家族で3万6,375ドル)の家庭で生活する小児は、脳の重要な領域の灰白質が通常よりも3~4%少なく、法廷貧困レベルを下回る(同2万4,250ドル)と灰白質が8~10%少なかった。このような子どもたちは標準化したテストの成績が平均4~7ポイント低く、この点差の20%までは脳の発達低下により説明できる可能性があると、研究チームは推定している。

 Pollak氏によると、貧困に関連する多くの問題が脳の発達の遅れに寄与するという。低所得層の子どもは、たとえば耳に入る単語の数、読書やゲームの機会が少ないなど、脳の成長に寄与する刺激を受けにくい。また、ストレス、睡眠不足、過密状態、栄養不足などの因子が脳に影響を及ぼす可能性もある。