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日テレ、「お荷物」巨人戦ナイター中継をシーズン途中で終了 逆にフジは…

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巨人の本拠地・東京ドーム(「Wikipedia」より/Carpkazu)
 日本テレビにとって、もはや巨人戦は邪魔でしかないのか――。

 7月21日に行われた日テレの局長会で、「火曜の『阪神×巨人』(21日放送)が、ナイターゲームとしては今シーズンラストの地上波放送」とさりげなく発表された。プロ野球ペナントレースの優勝争いが佳境に入る8月以降の状況を見るまでもなく、日テレは読売巨人軍のナイターゲーム放送終了を決めたのである。テレビ局関係者が話す。

「ゴールデン帯のほとんどの番組で平均視聴率2ケタをマークする日テレにとって、巨人戦ナイターは邪魔でしかありません。実際、7月21日も同7.3%しか取れなかった。昨年、年間視聴率三冠を達成した日テレにとって、巨人戦を中継すると、ゴールデン帯1位を取れなくなってしまう恐れがあります。日テレ社員も、『巨人戦の7%は想定の範囲内』と達観していますよ」

 以前であれば、巨人戦中継がなくなることは大々的に報道されたであろうが、今ではそのニュースバリューもなくなったようだ。

「日テレは、これまで8月下旬に『開局記念ナイター』を放送していました。おそらく、7月いっぱいでの中継終了は日テレとしては初ではないでしょうか。地上波での野球中継は役割を終えた感が強いですね。クライマックスシリーズ(以下、CS)や日本シリーズになれば数字を取れることもあり、これまでは中継を続けていた側面もありますが、今の日テレの番組とCS、日本シリーズを比べると、通常通り放送したほうが取れる可能性が高い。特に、土日は野球で潰されると痛いわけです。今回の日テレの判断は、CSや日本シリーズの放送もあまり望んでいないという姿勢の表れです。もちろん、巨人が進出したら中継せざるを得ないでしょうが、NHKに譲る試合が今まで以上に増えるかもしれません」

 その一方、他局は地上波ナイター中継をやめるわけではない。

「フジテレビは、8月25日に東京ヤクルトスワローズ×巨人戦(明治神宮球場)を放送予定です。視聴率不振にあえぐフジとしては、巨人戦を中継すれば7%程度は計算できるわけで、今のフジにとって7%は大きい。しかも、今年はヤクルトが優勝する可能性もある。CSや日本シリーズの中継権を獲得するために、ナイター中継でアピールするわけです」

 そんな巨人戦中継だが、実はBS日テレでは巨人の主催ゲームがほぼ毎試合放送されている。

「BS日テレは業績好調で、原動力は巨人戦中継です。CMも地上波人気番組と変わらないほど入っています。地デジ化によって各家庭にBSが普及した今、あえて地上波で中継する意味はない。もはや、地上波で野球を観る時代ではなくなったといえるでしょう。TBSやフジテレビのCSチャンネルは野球中継も大きな要因となり、加入者増を続けています」

 人気が落ちたようでいて、お金を払ってでも観たいという人もまだいるプロ野球。ただ、地上波での中継というかたちは、徐々に終わりを迎えるのであろうか。
(文=編集部)