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サッカー日本代表、散々たる絶望的状況…ジーコJAPANの悪夢がよみがえる!

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「日本サッカー協会 HP」より
 8月2日から9日まで開催されたEAFF東アジアカップは、サッカー日本代表にとってどのような意味があるのだろうか。

 確かなのは、この大会で優勝することを日本サッカー界は目標としていなかった。あくまでも、2018FIFAワールドカップ・ロシア大会に向けた重要な実戦といったところだろう。つまり、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)率いる日本代表のテストの場である。

 2010年、ワールドカップ南アフリカ大会前に行われた東アジアカップで、欧州組のいない日本代表は3位という無残な成績に終わった。当時の監督、岡田武史氏が掲げた「接近・連続・展開」は、真っ向勝負を挑んできた隣国にすら通用せず、「このまま岡田武史監督に日本代表を任せて良いのか?」という議論が起きた。そして、この大会を境に岡田監督は戦術を変更する。それまで歩んできたプロセスとはまったく違うアプローチで南アフリカ大会ベスト16をつかんだ。

 もちろん、10年の岡田監督と違って、ハリルホジッチ監督に東アジアカップまでに与えられた時間は短かった。だからこそ、ほとんどのサッカーライターは「優勝がノルマ」などとは書いていない。ハリルホジッチ監督が、自らのサッカーをどのように浸透させるのか。フィットする新戦力は見つかるのか。選手交代で流れを変えられるのか。監督力を考察し、ワールドカップへの展望を論じるつもりだったと思う。

 そんな位置づけの大会で、ハリルホジッチ監督は中途半端な手法を取った。テストの場とせず、ある程度メンバーを固定し、結果を狙いにいった。それ自体は悪くないが、結果を残せず、さらに内容も散々たるものだったため、メディアから批判が起きているのだ。

ハリルホジッチ監督の手腕を深く考察せよ

 批判の声は、「縦に速いサッカーは日本人に合わない」というものが多数だが、筆者はそうは思わない。実際に縦に速いサッカーを、大阪体育大学が具現化している。サッカーは「まず中央」のスポーツで、サイドを使うのは、中央にスペースがない時である。同大の坂本康博総監督は、縦に速いサッカーを実践するためには、「いかにボールを奪うか。そして、どこで縦に入れるかがポイント」と語る。

 しかし、ハリルホジッチ監督が率いる日本代表は、この点が整理されていない。特に、前線からのプレスはどこかアバウトで、結果的にズルズルと下がってしまう。これは東アジアカップだけではなく、6月11日に行われた親善試合のイラク戦から続く課題だ。今大会には、チーム発足時からチームのセンターラインとして出場している選手もいる。にもかかわらず、改善が見えない。さらに、選手交代も疑問を感じることが多い。