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視聴率1%連発…フジテレビ、あの「お荷物」番組を打ちきれない「深刻な」事情

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フジテレビ本社(「Thinkstock」より)
 昨年、31年半続いた国民的テレビ番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の後釜として昨年4月に始まった『バイキング』。平均視聴率1%台(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)を連発するなど、低迷ぶりが大きな話題となっている。帯番組にもかかわらず曜日毎にMCが替わるかたちが不振を招いたと批判され、番組開始から1年経った今年4月からは、“視聴率男”の呼び声が高い坂上忍が帯で司会を務めるようになった。

 しかし、視聴率は2〜3%台で落ち着いており、一向に上がらない。5月12日には1.9%、同29日には1.6%、6月26日には1.9%と、いまだに1%台を出すこともある。そんな惨状もニュースにならないほど、低迷が恒常化してしまっている。テレビ局関係者が話す。

「安全保障法制に主婦層が興味を持ち始めているなかで、ニュースを扱わないバラエティの『バイキング』が不利なのは間違いありません。ただ、それは『いいとも』時代からいわれていたこと。いつチャンネルを合わせても、どこかで見たような焼き直し企画ばかりで面白味がない。今のフジ制作陣の低迷を象徴するかのような番組づくりです」

 ここまで落ち込みが続けば、本来であれば打ち切られてもおかしくないが、すぐに終わる気配はないという。

「売れっ子の坂上忍を帯で押さえた番組を半年で終わらせるわけにはいきません。少なくとも、来年3月までは『バイキング』でいくでしょう。その後は流動的ですが、今のフジに『バイキング』に替わる昼の新帯番組をつくる体力があるとも思えません。というのも、昨年社員の3分の2を異動したことに続き、今年も安藤優子をメインに据えた『直撃LIVEグッディ!』を立ち上げる関係で、大幅な異動があった。社内はいまだに混乱して、部署間の連携がうまく取れていません。

 そもそも、帯の新番組を始めるのは一大事です。たとえば、TBSは3月から午前中に『白熱ライブ ビビット』を立ち上げた。午後にはCBC(中部日本放送)制作の『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』を放送している。帯に地方局制作の番組を持ってくることへの反対意見もあったが、2本も同時に帯番組は立ち上げられないので、仕方なくCBCに頼ったのです。それほど帯の立ち上げには労力がいります。だから、『グッディ!』が始まったばかりのフジで、『バイキング』に替わる帯番組を制作するのは無理だと思いますよ」

 だが、こうした状況を招いたのはテレビ局自身だと、番組制作会社関係者は話す。

「今の局は外注ばかり。自分たちの手だけで制作することなんて、ほぼないに等しい。だから、『帯の新番組を同時に2本つくるのは無理だ』などという意見が出てくる。テレビ局は、無駄に多くなった部署の人間を制作に回したり、ディレクターとして番組を数本つくっただけで年数が経てばプロデューサーになれる制度を見直したりしない限り、番組の質はますます落ちるだけだと思います」

 果たしてフジは『バイキング』問題をどう解決するのか。フジのテレビ局としての力量が試される。
(文=編集部)