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掃除の習慣化が企業変革に――掃除を社員がしている会社の業績が伸びる理由とは?

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※画像:『毎日の掃除で、会社はみるみる強くなる』(大森信/著、日本実業出版社/刊)

 今の職場は誰が掃除をしているだろうか。

 業者に委託している、社員が日替わり当番でしているなど、会社によってさまざまだが、掃除を大切にしている会社は少なくないだろう。

 この掃除の習慣は、社内をきれいにするだけではない、もっと素晴らしい効果をもたらすと指摘するのが『毎日の掃除で、会社はみるみる強くなる』(大森信/著、日本実業出版社/刊)だ。

 本書は、掃除の習慣化による人材育成や企業変革のノウハウを紹介した一冊だ。

 掃除の効用とは何か。「掃除そのもの」がもたらす直接的な効用としては、仕事環境や機械設備が整備され、業務が向上する、不良品率が低減する、コストが削減できるなどがあげられる。ただ、こういったことは、誰が掃除しても得られる効用で、会社経営において中長期的により重要なのは、間接的な効用だと著者の大森氏はいう。

 間接的効用とは、掃除そのものでなく、掃除をする人間によってもたらされるもので、例えば、「機会や備品等の耐用年数の向上」「従業員のモチベーションやモラルの向上」「チームワークや連帯感の向上」「売上の向上」があげられるという。

 自分たちで掃除すると什器や備品の耐用年数が向上する。これは機器を大切に使うようになるからだ。そして、大切に使うことで愛着が湧くために、少しの異常にも気づけて、早めに修理や修繕をするようになる。また、大切に使う什器や備品に溢れた会社全体に対しても愛着が高まったり、同僚と一緒に掃除することで社内の連帯感が高まったりしていくことも少なくない。そして、会社や同僚に愛着を高めた社員たちの頑張りによって、会社の売上までも向上することもある。

 ただ、掃除を根付かせることは容易ではない。最近の日本企業は、目的が判然としないことに注力することや合理的な説明ができないことを嫌う。ところが、掃除は明確な目的の前に手段があり、どのような効果が得られるかを事前に特定することは難しく、そのため「なぜ掃除をしなければならないのか」について、会社は説明できない。これが掃除を根付かせる難しさの大きな理由となっていると著者は指摘する。

 こういうとき、掃除を通じて社員の自発性や積極性を引き出すことができれば、掃除も習慣化していくはずだ。

 今の職場はどうだろうか。もし、委託業者に頼んでいたり、自ら掃除をする必要がない場合でも、部署ごとなどで掃除を習慣化したら、仕事の効率も良くなるのかもしれない。
(新刊JP編集部)

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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。