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本書の中で、確定申告作成ソフトである「ターボックス」というソフトウェアが登場しますが、たったの49ドル(約6000円)で確定申告を作成してくれます。従来のように、企業に確定申告作成を頼むよりもずっと安価で済みます。おまけに、人の手ではなく機械の力で作成するため、より速くより正確なサービスを受けられるのです。
もはや企業が確定申告サービスを提供する優位性は無きに等しく、数千人の職が危ぶまれる事態となっています。これは、デジタルカメラの普及がアナログカメラを扱う企業を滅ぼしたことと同じです。感光剤や現像液や印画紙などの素材を前提としていたアナログカメラは、デジタル化と画像共有ソフトの流通により一気に時代遅れのものとなり、132年続いたカメラ会社コダックは破産に追い込まれました。
テクノロジーが発達した事により、馬は車に取って代わられ、アナログカメラはデジタルカメラに取って代わられました。そしていよいよ、人が機械に取って代われる時代がやってきたといえます。
機械が多くの富を生み出しても、それを享受できるのは一部の富裕層のみであることはすでに述べたとおりです。では、私たちはこれからどうすればよいのでしょうか?
本書の後半には、これから個人がどうすべきかの提案が書かれており、私たちの未来を描いています。本書を読むことで、私たちが置かれている状況と、それにどう対処すべきかが見えてくるはずです。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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