消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
「国内観光客対策としては、伊勢神宮に参拝した客をどう呼び込むか。地元自治体が打ち出しているように里海の魅力を最大限アピールして、見る・食べるだけではない体験・滞在型の魅力的なモデルを打ち出すことができるかどうかでしょう。外国人対策のカギは京都です。京都に宿泊する外国人観光客は年間180万人超ですが、志摩市はわずか約1万7000人です(12年時点)。京都から賢島まで近鉄特急で2時間40分ですので、その立地を生かして京都を訪れる外国人観光客の1割を呼び込むことができれば、観光地としての存在感は一変するでしょう」(地元の観光関係者)
08年の洞爺湖サミットから7年。昨年度、洞爺湖町を訪れた観光客は62万9000人で、前年度比9.6%増。外国人宿泊客は19万2000人で前年度比約56%の大幅増だった。「札幌、小樽から周遊してくる客が多い」(地元関係者)。最近は団体客のほかに、インターネット予約による個人客が増加しているという。
志摩市では、公募で決定した市公認の萌えキャラ「碧志摩(あおしま)メグ」のデザインをめぐり「女性蔑視だ」などの声が上がり、地元の海女たちが反対の署名を提出する騒動が起き、ネット上でも話題になっている。思いがけずPR効果が上がった格好になったが、本当の勝負はこれからだ。外国人の人気スポットとなった洞爺湖に続き、サミット開催地に決まった伊勢志摩も国際的な観光地へと脱皮できるだろうか。
(文=編集部)
Business news pick up
RANKING
23:30更新関連記事
2024.04.14 15:43
2024.04.13 17:20
2024.04.06 17:30
2024.04.02 18:30