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地方はITで元気になるか?地域SNSブーム後の日本の田舎の現実

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【「月刊サイゾー」立ち読みサイト「サイゾーpremium」より】

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地方公共団体のオープンデータへの取組状況(出典:総務省「地域におけるICT利活用の現状等に関する調査研究(平成26年)」)↑画像をクリックすると拡大します。

――ITで地方を再生するという謳い文句のもとに、流行のSNSブームに便乗するように広がった地域SNSは「筋が悪い」と言われながらも、人と人の新たなつながりを目指していた。だがIT音痴の地方自治体が多い中、一体どこまで活用できていたのか。地域SNS研究をリードしてきた庄司昌彦氏に、IT時代のネットと地域のコミュニティのあり方をうかがった。

クロサカ 庄司さんは、いまや日本におけるオープンデータ【1】の第一人者として有名ですが、橋本岳さんが登壇した『ツイッターと政治を考えるワークショップ』【2】で司会を引き受けていただいたり、INTEROP【3】では昨年に引き続いて今年もオープンデータのビジネス化についてのパネルディスカッションをお願いしたり、以前からご縁がありました。改めて庄司さんがなぜオープンデータに注目しているのか、そのお話からうかがえればと思っています。

 そもそもの専門である地域情報化の一環で、確か地域SNSを研究されていたと記憶しています。そのきっかけはなんだったんですか?

庄司 もともと、親が民芸品好きで、僕も民族的なものが好きになりました。それから、高校生になる頃に、どうやって社会を作っていくかに興味があったので中央大学の総合政策学部へ進んだんです。その2つがクロスしたところ、その地域なりの課題の解決とか、地域なりのルールということに興味が湧いてきて、歴史とか民俗学的なことにも寄り道しつつ、政策提言などが軸足になっています。

 その後、大学院に進んでからは、修士論文で地域ごとにその地域らしい意思決定をするための手段を調べていて、当時はタウンミーティングなどが主流でした。その中で、藤沢市の電子会議室【4】を使って、みんなの意見を聞くという取り組みも研究していました。

クロサカ 橋本岳さんが大学院で取り組んでいたものですね。

庄司 04~05年頃のことです。でも、電子会議室は結果的にあまり長続きせず、その直後にSNSが登場しました。04年の1月頃にOrkut【5】が日本でもはやりだして、2月にグリーとミクシィが誕生している。

クロサカ 懐かしいなあ。当時のグリーはOrcutそっくりで。

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