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大崎孝徳「なにが正しいのやら?」

米ボーイング社に行って、「想像を絶する」航空機ビジネスの裏側を聞いてきた!

文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授
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ボーイングの強みとは?

 ボーイングの強みといえば、まずは技術力に長けているということでしょう。次に、これは素人の筆者にはわからない領域でしたが、型式証明を取る能力が大きな強みになっているようです。型式証明とは、新たにつくられた航空機の型式の設計が、安全性や環境適合性の基準を満たしていることを証明するものです。

 国ごとに決められている基準に細かな記載はなく、いわば大雑把になっているのですが、基準をクリアするには、長い歴史で培った技術や経験がものをいうとのことでした。

 こうした航空機ビジネスのスケールの大きさ、外交をはじめとする政治力、経験に裏付けされた技術力などの話を聞くと、日本初のジェット旅客機であるMRJの立ち上げには、多くの難題が待ち受けているように感じます。しかし、そうした問題をクリアして、国際市場に大きく羽ばたいてほしいものです。
(文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授)

大﨑孝徳/香川大学大学院地域マネジメント研究科(ビジネススクール)教授

大﨑孝徳/香川大学大学院地域マネジメント研究科(ビジネススクール)教授

香川大学大学院地域マネジメント研究科(ビジネススクール)教授。1968年、大阪市生まれ。民間企業等勤務後、長崎総合科学大学・助教授、名城大学・教授、神奈川大学・教授、ワシントン大学・客員研究員、デラサール大学・特任教授などを経て現職。九州大学大学院経済学府博士後期課程修了、博士(経済学)。著書に、『プレミアムの法則』『「高く売る」戦略』(以上、同文舘出版)、『ITマーケティング戦略』『日本の携帯電話端末と国際市場』(以上、創成社)、『「高く売る」ためのマーケティングの教科書』『すごい差別化戦略』(以上、日本実業出版社)などがある。

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