ビジネスジャーナル > ライフニュース > 若年女子の7人に1人にセフレ?  > 2ページ目
NEW
「もう結婚に恋愛は要らない! ~恋愛しない若者たち」 第2回 

若年女子の7人に1人にセフレ?セックス離れする若年男子、年長者にも体を許す女子

文=牛窪恵/マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役 編集=平澤トラサク/インフィニティ

 他方、20代男性がソフレを欲する感情には、女性とはまた違った、男性ならではの複雑な心境があるようだ。

・「彼女と寝るとなれば気を遣うけれど、ソフレとならイビキも寝言も、なんでもアリ」(23歳・男性)
・「ソフレには愚痴も弱音も吐けるし、横になって一緒に寝れば癒される。でも今の彼女は3つ年下で、なんでもこっちを頼るし何かとお金もかかる。可愛いけれど疲れちゃって」(23歳・男性)

 後者の「何かとお金もかかる」は、象徴的だろう。そもそも彼ら20代は、物心ついたときから「男女平等」教育を受けてきた。男性とすれば、ホンネでは「デートでも、割り勘が当然」と思いたいところだ。

 ところが、現実にはなかなかそこまで割り切れない。たとえば、先日発表されたリクルート「ゼクシィ縁結び(ホンネスト編集部)」の、割り勘に関する意識調査(15年)。この調査で、独身男女に「初デートの食事は、割り勘にするか」と聞いたところ、女性で割り勘派は6割弱もいるのに、男性ではなんと3割強しかいなかった。

若年女子の7人に1人にセフレ?セックス離れする若年男子、年長者にも体を許す女子の画像3「ゼクシィ縁結び(リクルート、ホンネスト編集部)」

 つまり、女性は「まぁ割り勘でも、仕方ないな」との割り切りもあるのに、男性はいまだに“対恋愛”では「男たるもの、初デートぐらい奢らないと」と、「男たるもの圧力」を感じている。昭和の価値観から、いまだ抜け出せずにいるのだ。

 でもセフレやソフレは、いわば恋愛とは「別腹」の異性。必要以上に「奢らなきゃ」とか「彼女を気持ちよくしてあげなきゃ」と感じることなく、いい意味でマイペースや男女平等を貫ける。恋愛よりはるかに「ラク」なのだろう。

女性主導の恋愛市場

 女性も同じだ。今回の取材でも、大半が「恋人とのセックスでは、女らしくすべき」「『感じたフリ』で、セクシーな声も出すべき」と答えた。

 でもセフレなら、そんな必要はない。無理にプレイしなくていいから、「私って、ウソつきだな」など罪悪感を持たなくていいわけだ。

 そもそも昨今の恋愛市場では、「男たるもの」「女らしさ」「男女平等」どころか、年々「女性主導」の状況がどんどん進行している。

牛窪恵

牛窪恵

マーケティングライター、世代・トレンド評論家、有限会社インフィニティ代表取締役。1968年、東京都生まれ。日本大学芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。5年間の編集およびPR担当の経験を経て、フリーライターとして独立。2001年4月に、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系列)、『キャスト』(朝日放送系列)、『あさナビ』(テレビ朝日系列)などに出演中。トレンドやマーケティング関連の著書が多数あり、「おひとりさま(マーケット)」(2005年)、「草食系(男子)」(2009年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネートされた。近著は『アラフォー独女あるある! 図鑑』(扶桑社)。

インフィニティ

牛窪恵【公式ブログ】

『恋愛しない若者たち ~コンビニ化する性とコスパ化する結婚』 恋愛至上主義の終焉と結婚の危機! 恋愛とセックスと結婚の三位一体は崩壊! amazon_associate_logo.jpg

若年女子の7人に1人にセフレ?セックス離れする若年男子、年長者にも体を許す女子のページです。ビジネスジャーナルは、ライフ、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!