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元チェッカーズ武内の息子逮捕、裏に潜む「闇」とJASRAC問題

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「Thinkstock」より
 元チェッカーズ武内享の長男と次男が、大麻取締法違反の疑いで警視庁少年事件課に逮捕された。長男はヒップホッパーとしての活動歴もあり、またしてもミュージシャン関連の人間が薬物で逮捕された格好となった。この要因に、音楽業界の構造的な問題を指摘する声が出てきている。音楽関係者が話す。

「作詞や作曲を手掛けた曲が1つでも大ヒットすれば、一般社団法人である日本音楽著作権協会(JASRAC)から印税が50年間入り続ける。つまり、そんなに活動しなくてもラクに暮らせる環境ができあがり、金が余る状況になるわけです。みずからのヒット曲だけでなく、光GENJIなどへの曲提供をしていたASKAが薬物に溺れた背景には、仕事をしなくても使いきれないほどのお金があったという事情が存在していたといわれています。JASRACの制度は音楽家にとって、夢もあり、素晴らしい創作環境を与えてくれますが、弊害もあるわけです」
 
 チェッカーズで一時代を築いた武内も、金には困っていなかったと考えられる。2年前に一人暮らしを始めた長男は無職にもかかわらず、家賃13万円のマンションに住んでいたと報道されている。

「チェッカーズが解散した時に、事務所に残った高杢禎彦や鶴久政治は版権を持っています。しかし、事務所を飛び出した藤井郁弥や藤井尚之、武内享らは権利関係をすべて放棄した。現在も毎年のようにチェッカーズのベスト盤CDやライブDVDはかたちを変えて発売されていますが、その売り上げはもちろんのこと、テレビ放映などで曲が流されても武内らの懐にはお金は入っていません。でも、作詞や作曲は別。カラオケで歌われたりテレビで流されたりすれば、印税は入ってきます。

 武内は、『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)のコントで使われていたヒット曲『ONE NIGHT GIGOLO』を作曲しているし、アルバムやB面の曲をかなり手掛けている。チェッカーズ時代の稼ぎは相当あったし、今でもそれなりの印税が入っているはずです。また、今はマネジャーを付けず、個人で活動しているので、そのままギャラが入ってくる。稼ぎはいまだに安定していますよ」

 芸能事務所関係者がこう説明する。

「大手事務所の場合、稼ぎ頭のお金を若手の育成費に充てたりする。だから、売れっ子になっても、取り分は事務所4、タレント6というケースもある。でも、チェッカーズの場合は、グループのためにつくった個人事務所だったので、他事務所と比べて身入りも良かった。ついこのあいだも、鶴久が『メンバー全員、長者番付に乗ったことがある』とテレビで話していましたよね。ほかのバンドと比べて、お金の面はかなり優遇されていたはずですよ」

 今回の事件からは、音楽業界が抱える複雑な問題が垣間見えてくる。
(文=編集部)