ビジネスジャーナル > 医療ニュース > モノを噛むという行為は奇跡的!
NEW
目からウロコの歯の話

モノを噛むという行為は、こんなにも奇跡的なものスゴイことだった!

文=林晋哉/歯科医師
【この記事のキーワード】, , , ,
モノを噛むという行為は、こんなにも奇跡的なものスゴイことだった!の画像1「Thinkstock」より

 10月21日付連載前回記事『病気や体調不良の原因はなんと「口」?』では、全身の健康は口の健康が支え、その口の健康に良くも悪くも大きく影響するのが、かみ合わせだと説明しました。

 では、口が健康であるとは、どういう状態を指すのでしょうか。

 自覚的には、「口を意識することなく社会生活を送れること」であり、他覚的には「口に関する各器官に異常がなく、スムーズに連携して機能していること」といえるでしょう。

 たとえば、歯が抜けたままだったり、痛む歯やしみる歯などがあれば、食事のたびに口を意識しますし、また、あくびをする時に顎関節に音や引っ掛かり、痛みがある人は、あくびをするたびに顎を意識します。そして程度が重ければ、食事やあくびをすることに恐怖を感じ、噛まなくても食べられるものや食べてもしみないものだけを選んで食べたり、あくびを噛み殺すなど、明らかに生活上の制限が生じます。

 これらの制限を受けた口は、いわば偏った動きを強いられている状態です。このようなストレスは口の健康を損なっていきます。

口は顎・口腔系としてとらえる

 口を構成している要素は、大きく分けて(1)上顎、(2)下顎、(3)歯、(4)頬、(5)舌、(6)口蓋(上あご部分)、(7)顎底(舌の下の部分)です。

 この中でも歯は特殊で、人体の中で唯一外に出ている骨といえるもので、ほかの要素と違って非常に柔軟性に欠けるものです。

林晋哉/歯科医師

林晋哉/歯科医師

1962年東京生まれ、88年日本大学歯学部卒業、勤務医を経て94年林歯科を開業(歯科医療研究センターを併設)、2014年千代田区平河町に診療所を移転。「自分が受けたい歯科治療」を追求し実践しています。著書は『いい歯医者 悪い歯医者』(講談社+α文庫)、『子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる』(祥伝社)、『歯医者の言いなりになるな! 正しい歯科治療とインプラントの危険性』(新書判) 、『歯科医は今日も、やりたい放題』(三五館)、『入れ歯になった歯医者が語る「体験的入れ歯論」: -あなたもいつか歯を失う』(パブフル)など多数。

林歯科・歯科医療研究センター

『歯科医は今日も、やりたい放題』 歯列矯正、インプラント、虫歯治療、歯石取り…患者のための“本当の治療”ってなんだ?歯科にかかる前に知っておきたい大事な話 amazon_associate_logo.jpg

モノを噛むという行為は、こんなにも奇跡的なものスゴイことだった!のページです。ビジネスジャーナルは、医療、, , , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!