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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

欠陥マンションを購入してしまわないための方法!築10年以上、杭の「ない」物件…

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旭化成建材とその担当者だけの問題ではない


西新宿の超高層ビル群(「Wikipedia」より/Morio)
 横浜市都筑区の大規模マンションで、一部建物が傾いている問題。杭の施工に当たった旭化成建材の管理体制のずさんさが明確になり、国土交通省が立入検査を行うなど、いよいよ責任追及が厳しさを増しています。

 ただ、この問題は旭化成建材1社、担当者1人のみの問題ではなくなりつつあります。同社のほかの担当者が手がけた物件でもデータの偽装が明らかになり、他社施工物件への懸念も強まっています。現在マンション住まいの人は、自分のマンションは大丈夫かと不安を感じ、マンション購入を考えている人は、より安全な住まいを選ぶにはどうすればいいのか――など、あれこれ不安や悩みが尽きません。

鬼怒川の決壊では住民の命を救ったヘーベルハウス


 余談になりますが、この夏の豪雨による鬼怒川決壊時には、旭化成ホームズのヘーベルハウスが「奇跡の白い家」と話題になりました。多くの家が洪水で流されるなか、白い壁のヘーベルハウスだけは動くことなく、流されてきた一戸建てを受け止め、その屋根に避難していた住民がヘリコプターで救助されるまで支え続けました。
 
 この「奇跡の白い家」を後日訪問した映像をみると、地盤が大きくえぐり取られ、建物は浮いた状態に見えました。鬼怒川近くの地盤が弱い場所ということもあり、一戸建てなのに基礎杭を打ち込んでいたことが、この住まいの家族、流されてきた住宅の家族の命を救うことになったようです。

 この場合には、基礎杭が命を救うことになったのですが、今回は同じ旭化成グループの旭化成建材が基礎杭で問題を起こしたのですから、なんとも皮肉な結果です。

基礎杭のいらない「直接基礎」なら安心感が高まる


 話を元に戻しましょう。

 データの偽装や施工不良を見抜くのは建築の専門家でさえ難しいといわれていますが、なんとか安全なマンションを見つける方法はないのでしょうか。

 そのひとつの方策が、基礎杭が不要なマンションを選ぶということです。マンションの基礎には大きく分けると「杭基礎」と「直接基礎」があります。強固な地盤である支持層が地表からかなり深い場所にある場合、その支持層まで基礎杭を打ち込んで、その上に基礎面を施工することになります。表層地盤がもろいため、長い杭によって支持層に固定しないと基礎が安定しないので、この方法がとられます。これが「杭基礎」です。